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早大生、南伊豆町のイメージ戦略立案 今秋に「田舎留学プロジェクト」も

参加者と関係者の集合写真

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 南伊豆町と早稲田大学が共同で取り組む「地域連携ワークショップ」の本年度の活動の締めくくりとして3月17日、参加した10人の学生たちによる活動報告が南伊豆町役場で開かれた。

町の新規事業に採択された「田舎留学プロジェクト」の発表(関連画像7枚)

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 同ワークショップは2018(平成30)年から毎年行われているもので、同大の学部生と大学院生を対象に参加者を募り、選考を通過した10人前後の学生たちが約3カ月の活動に取り組むもの。毎年提示される町の課題に応じて、現地調査やグループワークを重ねながら解決策や新たな企画をまとめ、町長や自治体関係者へのプレゼンテーションを行う。

 今回は「南伊豆町といえば◯◯!~町のイメージ戦略を企画・立案しよう~」をテーマに、各5人の2グループが活動。1月に準備を始め、南伊豆町での3泊4日のフィールドワークで町の人々とも交流を深め、企画をまとめた。

 報告会でチーム「W-1」は、同町の中高生を対象に、町の多様な移住者など町民の講演や交流会を通してキャリア教育を行う「わくわく未来ラボ」を提案。チーム「りあらイズ」は「三海ゆらり、心ゆらり」をキャッチコピーに、同町出身の高校生を対象にした魅力再発見ツアー「じもとりっぷ」を提案した。

 それぞれの提案を聞いた岡部克仁南伊豆町長は「町のことを必死になって考えてもらった提案内容に涙が出そうなぐらい感動した。皆さん10人は間違いなく南伊豆のファンになってくれた。これからも町に来て、いろいろ提案してほしい」と呼びかけた。

 最後に、昨年の参加チームで、その提案が2025年度の南伊豆町の新規事業としても採択された「田舎留学プロジェクト」のメンバーである三井大輝さんと中村友泉さんが登壇。2024年10月の採択決定後からの状況を報告した。

 同プロジェクトでは関係人口の創出を狙い、30人の大学生が1週間、町に滞在し、ボランティア活動や町の人々との交流に取り組む機会を2025年9月に設けることを予定している。補助金頼りにならないようクラウドファンディングを行うことや、スポンサー探しにも取り組んでいることを報告した。

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