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下田で「ウイスキーフェス」 試飲や黒船来航とウイスキーの関係探る講演も

乾杯をするウイスキーファンたち

乾杯をするウイスキーファンたち

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 日本や世界のウイスキーの試飲やウイスキー文化に関する講演から成る「SHIMODAウイスキーフェス」が10月19日・20日、道の駅「開国みなと」(下田市外ケ岡)で開かれ、600人以上のウイスキーファンが来場した。

試飲ブースでは日本や世界のウイスキーを飲み比べ(関連画像9枚)

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 黒船来港の際に日本で初めてウイスキーが飲まれたとされる地が下田であることと、ジャパニーズウイスキー誕生100周年を記念して昨年始まった同フェス。実行委員会の富山諒介さんは「ウイスキーを通して下田の街をもっと知ってほしい」という気持ちで準備に当たった」と話す。

 特別講演には、黒船来航に関する資料を多く保存する了仙寺(三丁目)の松井大英住職が登壇し、下田を中心とした開港の歴史を紹介。歴史認識の多様化に伴い、小学校の教科書で「開国」から「開港」への表現が変化していることや、開国当時の遊歩権(アメリカ人が下田を自由に歩き回れる権利)について触れ、「これにより下田が日本最初の開港地となり、異文化交流が始まった」と説明した。

 続いて、ウイスキー文化研究所代表の土屋守さんが登壇。「日本へ最初にウイスキーを持ち込んだ人物は?」をテーマに、1853年の黒船来航時、ペリー提督が持ち込んだという説が有力だということに触れ、どのようなウイスキーが持ち込まれたのかを、歴史背景などさまざまな角度からの想像を交えながら講演を行った。

 講演を聞いた下田市在住の60代夫婦は「子どもの頃に教科書で学んだこと以外の話を聞くことができた。ウイスキーも飲むことができ、大人だからこそできる楽しい学び、週末の過ごし方だった」と満足そうな表情を見せた。

 メイン会場にはウイスキー試飲コーナーを設け、各ブースでは各社自慢のウイスキーの飲み比べを楽しむ来場者の姿が多く見られた。仕事で裾野市から訪れたという20代女性は「ウイスキーはよく分からない中で来てみたが、ブースの皆さんも優しく話しかけてくれ、一人でも楽しむことができた」とほろ酔いの様子で話していた。

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