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下田の子どもの成長見守る ボランティア団体「遊・VIVA!」20周年

遊・VIVA!会長の小川志津子さん(中央)と中心メンバー

遊・VIVA!会長の小川志津子さん(中央)と中心メンバー

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 下田を拠点に活動を続けるボランティア団体「『遊・VIVA!(あそびば)』ネットワーク」が4月で20周年を迎えた。

中学校で下田空襲について話をする副会長の荒井福美さん(関連画像5枚)

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 母親たちの「子どもたちが雨の日に遊べる場所や、親同士が交流できる場所が欲しい」という声から、下田に児童館を作ることを目的に設立された同団体。市に要望を出すだけでなく自分たちでできることをやっていこうと、子育て支援団体をサポートする「静岡県子どもを育む地域教育推進事業」に応募。「わんぱくキッズ」「サークルエコ」「たまごの会」の3つのボランティア団体が一つになり、2004(平成16)年4月、同団体が誕生した。

 同年に下田小学校(下田市五丁目)で行われた一日児童館体験イベント「遊・VIVA!」を皮切りに、コンサートやゲーム大会を行う「遊・VIVA!スペシャル」、プラレールやミサンガ作りなどが楽しめる一日移動児童館「ミニ遊・VIVA!」などを開催し、小学校や公民館、民間施設などに多くの親子が集まった。

 2009(平成21)年からは年1回、「一日大人体験」をテーマにした「遊・VIVA!村」を下田小学校体育館で開催。子どもたちは清掃などの仕事をすることでイベントで使える通貨をもらい、ゲームをしたり飲み物や食べ物の購入に使ったりして楽しんだ。同イベントには毎回400人ほどの親子が来場した。

 令和に入り、「ミニ遊・VIVA!」「遊・VIVA!村」は惜しまれつつ終了したが、現在は官民協働「下田子育てネットワーク」による「下田わくわくパーク・これば!」が後を継ぎ、親子の居場所づくりのための活動を続けている。

 現在、同団体は5人の中心メンバーと約20人のサポートメンバーで活動中。子どもからお年寄りまで参加できる地域の居場所「やね」や、小さな木の板でさまざまな立体を作る「カプラブロック」の体験講座、太平洋戦争時の下田空襲に関する伝承活動などを行っている。

 小川志津子会長は「現代のようなネット社会だからこそ、人と人が直接関わりあうことが大切。さまざまな市民が安心して集える居場所を下田に作るため、これからも活動していきたい」と意欲を見せる。

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