下田の奥座敷、蓮台寺温泉(下田市蓮台寺)で3月26日、約350本のしだれ桃や段数日本一のひな段飾りを楽しむことができる「しだれ桃の里まつり」が始まった。8年前に始まった同イベントだがコロナ禍による中止が続き、4年ぶりの開催となる。
メイン会場のしだれ桃は、30年以上前に故鈴木芳男さんが自宅に植えたものが始まり。美しいしだれ桃を見に来る人が年々増え、鈴木さんは桃が咲く時期には自宅の庭を一般公開するようになった。現在は「蓮台寺花の会」が桃の木を維持・管理している。
期間中、天神神社(蓮台寺)で日本一の段数となる118段のひな飾りも公開。境内へと続く階段に飾られる404体のひな人形は、下田高校の生徒十数人が毎日ボランティアで出し入れを行う。
併せて、年3回しか開帳しない天神神社の国指定重要文化財「大日如来坐像」も一般公開。下田市指定文化財の四天王像とともに参拝することができる。
3月22日~4月24日は、関連企画として「蓮台寺温泉湯めぐり花めぐり」も同時開催。1,000円のチケットで「花月亭」「石橋旅館」「清流荘」の3つの温泉旅館の日帰り入浴が楽しめる。メイン会場の近くには売店が出店し、農産物や加工食品などを販売。
市内から訪れた親子連れは「毎年この時季には桃を見に来る。いつ見ても素晴らしい」と感嘆の声を上げた。
開催時間は9時30分~16時。ひな飾りと大日如来坐像の公開は10時~16時。駐車場は天神神社近くに1カ所、メイン会場近くに2カ所用意。悪天候の場合、ひな飾りは中止。4月9日まで。