
環境保全活動をしながら体を動かす「プロギング」が南伊豆町でも始まった。3月15日には、青野川沿いで2回目の活動が行われた。
スウェーデン発祥のプロギングは、スウェーデン語の「Plocka Upp(拾う)」と英語の「Jogging(ジョギング)」を組み合わせた環境保全運動で、ジョギングをしながらごみを拾う新しい形のスポーツ。南伊豆町での活動は今年2月、地域おこし協力隊の平野知菜さんが立ち上げた。
当日は町内外から18人が参加。参加者たちは青野川沿いの桜並木をジョギングやウオーキングしながら、ごみを拾い集めた。今回集まったごみの総量は19.1キロで、地域の美化と健康促進が同時に図られた。
南伊豆町でのプロギング活動立ち上げの経緯について、平野さんは「下田市が開催しているプロギングに参加したことがきっかけ。南伊豆町にいろいろな人が来てほしい」と話す。「このプロギングイベントが近隣の市町と南伊豆町をつなげたり、地元民と移住者がつながるきっかけになれば」とも。
参加者の一人で、自身も同町でビーチクリーン活動に取り組む中野和洋さんは「以前から環境問題に興味があった。身近なところから変えていきたい」と参加の動機を語った。
下田市でのプロギングに2年前の初回から参加しているという半田信一さんは「プロギングはごみを捨てさせないことを啓発する活動。ごみを減らす過程を楽しくできたら」と意義を語る。
今後も月1回程度のペースで開催予定。