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河津浜海岸で障害物レース「サブロウ」  真冬の砂浜で体力自慢の熱い戦い

サブロウの種目の1つ「八艘飛び」=前回開催時の様子

サブロウの種目の1つ「八艘飛び」=前回開催時の様子

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 10の障害物を配置した100メートルのコースでゴールまでのタイムを競う障害物レース「サブロウ」が1月18日、河津浜海岸で開かれる。

ゴール点前にある高さ3メートルの「三郎の壁」(関連画像5枚)

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 今回で2回目となる同レースは、一般的には「オブスタクルスポーツ」「OCR(Obstacle Course Racing)」とも呼ばれる競技で、2028年ロサンゼルス五輪の近代五種競技の一種目に採用される予定であることでも注目を集めている。

 大会名の「サブロウ」は、平安時代末期に現在の河津町周辺を治めていた豪族・河津三郎祐泰にちなんで名付けられたもの。河津三郎は、日本三大仇討ちの一つ「曽我兄弟の仇討ち」で知られる曽我兄弟の父親で、相撲の技「河津掛け」の考案者とも伝えられている。

 主催するのは、町内でスポーツクライミング施設の運営やアウトドアアクティビティーツアーを提供する「KURA-RUN OUTDOORS」(河津町峰)。代表の倉原卓也さんは「河津浜は町の中心部から最も近い砂浜でありながら、昨年に海水浴場から外れ、夏でも人が少ない砂浜になってしまった。河津三郎は古典の世界では非常に有名な人物なのに、今一つ認知度が低い。人の少ない砂浜はスポーツに最適。三郎は重さ300キロの力石を持ち上げたとされる力持ちなので、筋肉自慢を集めたスポーツイベントを開催し、河津浜も、三郎も、さらには河津町も広く知ってもらおうと考えた」と開催の経緯を話す。

 レースは2人同時にスタートし、曽我兄弟の兄・五郎にちなんだ「五郎またぎ」や弟・十郎にちなんだ「十郎くぐり」、さらに雲梯(うんてい)やほふく前進でネットをくぐる障害物などをクリアし、最後に「三郎の壁」と名付けられた高さ3メートルの壁を上り切ってゴールとなる。予選のタイム上位8人が決勝に進み、トーナメント方式で優勝者を決定する。

 「前回は初開催にもかかわらず、国内トップ選手も参加してくれた。今回も多くの方に参加してもらい、熱い戦いを繰り広げてほしい」と倉原さんは期待を寄せる。

 開催時間は9時~16時30分。参加費は5,500円。出場申し込みは1月11日まで、大会ホームページで受け付ける。

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