下田商工会議所青年部が主催する月1回のビジネスミーティング「Izu shimoda business meeting」が立ち上がり、11月13日に初回が、12月4日に第2回が、それぞれ「風まち下田」(武ガ浜)で開かれた。
同イベントは「下田を知る」をテーマに、前半に地域事業者3人前後が登壇するプレゼンテーションを、後半に参加者同士の議論を1回2時間程度で行う。発起人は、同会議所に所属する静岡中央銀行の稲葉貴士さん。「人口減少など地域の衰退がよく聞かれるが、そんな状況に一太刀浴びせてやろうと考えた」と思いを話す。
初回は「ひもの万宝」(柿崎)の平井勇一さんやジェラート店「Gelateria Amore」(一丁目)の久保田翼さんら5人が、2回目は外浦海岸でゲストハウスを運営する加藤淳さんら3人が、それぞれ登壇した。
各事業者のプレゼンテーションでは、それぞれの自己紹介や事業紹介に加え、町に対する思いや感じている課題を発表することをルールとしている。「地域の事業者同士が思うことをぶつけ合うことで、それぞれの課題が意外と簡単に解決したり、化学反応が起きて新しい価値が生まれたりするかもしれない」と稲葉さん。洋菓子店「パティスリー ポート・エス」(一丁目)の長友一樹さんやビール醸造所「Shimoda Brewing Company」(一丁目)のMike Verweystさんの発表に対して、参加者から「自分の店でも扱ってみたい」という声が上がる姿も見られた。
2回目の開催時には地域事業者を中心に、松木正一郎下田市長や加畑毅静岡県議会議員も含め30人を超える出席者が集まり、登壇者の発表に耳を傾けたり、ディスカッションを行ったりした。ディスカッション時には、稲葉さんが「ここは本気で考える場。不平や不満ではなく建設的な意見を出してほしい」と呼びかけた。
「長く地元で暮らす人と移住者とがつながる場にもしたい」と話す稲葉さん。「まだ始まったばかりで未完成な状態だが、参加者みんなで有意義な場を作り上げていきたい」と意欲を見せる。
次回は2025年1月8日19時から開催。「伊豆下田白浜蒸留所」(白浜)の白井健太さんら3人の登壇を予定。その後も毎月第1水曜日に「風まち下田」で定期開催していく。