下田市内の移住者と地元出身者たちの交流イベントが1月21日、水仙まつりでにぎわう「爪木崎(つめきざき)」で開催された。昨年10月に着任し移住コーディネーターを担う地域おこし協力隊の野添裕紀さんが主催し、21人が参加した。
下田市には有志により運営されている移住者応援SNSコミュニティー「下田マニア」があり、オンライン上で移住者や移住希望者が交流している。コロナ禍で中断されていたが、同グループでは年数回の交流イベントも開いており、今回のイベントもその一環。今回は移住者17人と地元出身者4人が参加した。
前半はジオガイドとして活動する移住者・高橋洋子さんの案内で爪木崎を散策。伊豆半島ジオパークのジオサイトの一つである「爪木崎の俵磯」などを見ながら、伊豆半島の成り立ちについて理解を深めた。
後半は下田写真部の一員で地元出身の西川力さんが「写真の撮り方講座」を開講。撮影に必要な心持ちやテクニックを紹介し、参加者たちは実際に水仙の写真を撮りながら交流を楽しんだ。
参加した移住者からは「久しぶりに『下田マニア』のイベントが開かれてうれしい。寒かったが、みんなに会えて良かった」「爪木崎に来るのは3回目だが、知らないことがたくさんあった」などの感想が聞かれた。
野添さんは「移住者と地元の人たちが交流を深める機会を設けることで、移住者たちが地域に根付くことをサポートしていきたい。開催の頻度を増やしていきたい」と話す。