地域の食材を生かしたクラフトリキュールを作る「伊豆下田白浜蒸留所」(下田市白浜)が8月22日、自社製品のショールームも兼ねたバー「白浜蒸留所リキュールスタンド」(一丁目)を下田の目抜き通り・まいまい通りにオープンした。
約1年間の準備期間を経て、昨年10月30日にリキュール製造免許を取得した同蒸留所。「下田の青い海を表現したい」という思いを込めたブルーキュラソーを皮切りに、松崎町産のワサビの葉を使った「リーフオブワサビ」、菊川市の茶葉を使った「ジャパニーズティー」などのオリジナルリキュールを次々と発表している。
同蒸留所責任者で、同店の店長も務める白井健太さんは「ただ酒を作るだけでなく、下田に足を運ぶ目的になる場所も作りたいと考えていた。フラっと立ち寄っていただけるよう、昼はコーヒーなども提供している」と話す。
6席を備える店内では、東京や下田の旅館でバーテンダーの経験を持つ白井さんが、自社製品を使ったものだけでなく、要望に応じたさまざまなオリジナルカクテル(1杯1,000円~)を提供する。「席数を少なくしているのでメニュー表は用意せず、お客さまとコミュニケーションしながら好みや気分に合わせたカクテルを提供している」と白井さん。
「店内では自社製品のボトル販売も行っている。今後もどんどんリキュールを発表するので、棚がにぎやかになっていくはず」と白井さん。「自分が作るリキュールのことは自分が一番よく知っている。試飲やさまざまな飲み方の提案もしたいので、同業者や酒販店の人にも立ち寄ってもらえたら」と呼びかける。
営業時間は、カフェ営業=13時~17時、バー営業=17時~22時。日曜・月曜定休だが、イベント出店や製造の都合で休みになる日もある。