南伊豆町は8月20日~22日、交流自治体の東京都杉並区から小学4~6年生児童38人を招き、「子ども漁村交流ツアー in 南伊豆」を開いた。
同ツアーは杉並区の児童に、南伊豆町のきれいな海辺での漁村生活、南伊豆町内の児童との交流、さまざまな海のスポーツ体験を通して南伊豆町の魅力を感じてもらい、自治体間交流を深めることを目的に、2015(平成27)年から毎年開催しているもの。定員を超える申し込みがあり、抽選で参加者を決めた。
初日は朝に杉並区をバスで出発し、昼ごろに横浜市少年自然の家南伊豆臨海学園(南伊豆町子浦)に到着。オリエンテーションの後、中庭で同学園や町職員の手ほどきを受けながら、アジの干物作りに取り組んだ。その後はカレーを作り、合流した南伊豆町の児童36人と一緒に夕食を食べたり、キャンプファイアや花火をしたりしながら交流を深めた。
2日目の午前中は海での交流事業として、南伊豆町の児童たちとシーカヤックやカッターボートを楽しんだ。別れ際には名残り惜しそうにする姿も見られ、杉並区の児童たちは南伊豆町の児童たちに感謝の気持ちを込めてスカーフを手渡した。午後は妻良(めら)海岸に移動し、海上アスレチックや釣りを楽しんだ。
最終日は石廊崎オーシャンパークで灯台見学をした後、思い思いの土産を購入し、初日に自分で作ったアジの干物と一緒に大事そうに抱えながら帰路についた。
杉並区の児童たちからは「アジを開くのは思ってたほど難しくなかった」「2人で漕ぐカヤックが気持ち良かった」「海のアスレチックが楽しかった」「カッターボートでは南伊豆の子たちとのおしゃべりに夢中になりすぎて、うまく漕げなかった」などの感想が聞かれた。中には「昨年参加して楽しかったので今年も応募した。すぐ近くにきれいな海と遊べる所がたくさんあって、うらやましい」というリピーターもいた。
交流に参加した南伊豆町の児童からは「大勢でキャンプファイアや花火ができて楽しかった」「杉並の子どもたちが作ってくれたカレーがおいしかった」などの声が聞かれ、短い時間ながらも充実した経験となった様子がうかがえた。