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伊豆南エリアの子育て環境改善を議論 下田でパパママ世代による意見交換会

キッズスペースも設けられた会場の様子

キッズスペースも設けられた会場の様子

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 伊豆南エリア(賀茂地域)の子育て世代が集まり、より子育てしやすい地域を作るために何が必要なのかを議論する「賀茂から広がる!子育てのポジティブ変革」が6月29日、道の駅「開国下田みなと」(下田市外ケ岡)で開かれた。主催は下田青年会議所。

講師の大内仁美さん・天野美香さん・永谷優子さん(関連画像5枚)

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 今年の目標に「子どもたちが誇れる故郷を残そう」を掲げる同会議所。下田市などの市町が消滅可能自治体に該当することが発表されたことなども受け、地域の子育て世代、特に女性が抱える不安を解消しようと、同イベントを企画した。

 企画を進めた高木晃宏さんは「下田青年会議所は伝統的に男性が多い組織だが、今年は数年ぶりに女性メンバーが入会した。女性が住みやすい地域にするため、女性の声を行政に届ける必要があると考えた」と話す。

 会場には子どもも含めて約80人が集まった。会場内や隣の部屋には同会議所メンバーが見守るキッズスペースを設け、子連れでも参加しやすい環境を整えた。

 講師を務めたのは、下田市議会議員の天野美香さん、子育て応援にこにこサークルの大内仁美さん、伊豆下田法人会女性部の永谷優子さんの3人。参加者から子育て環境に関する不安や不満について、会場からも意見を募りながら意見交換した。

 最も多かったのが、小児科の休日対応や産婦人科の不足など「医療体制の不安」を訴える声だった。大内さんや永谷さんは、自身の経験を踏まえ同じような不安を抱えていることを共有し、天野さんは「所属する組合に持ち帰り検討したい」と回答した。

 次いで多かったのが、公園や子育て支援センターなどが不十分だったり、道路や通学路が危なかったりするなど、「子どもが安心して過ごせる場所の不足」を訴える声だった。参加者がスクールバスの運用方法について提案する姿も見られた。

 イベントを終えて、同会議所の田中雄士理事長は「主に女性が多く集まり、賀茂地域での子育てに対するさまざまな意見を出していただいたことで、非常に有意義な時間になった」と話す。

 同会議所では今後、今回の議論の内容を取りまとめた提言書を作成し、伊豆南エリア1市5町の全首長に手渡すという。

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