下田旧町内の池之町通りに11月24日、レンタルボックス「ミル・フルール」(下田市二丁目)がオープンした。
ドアも壁もない入口=下田のレンタルボックス「ミル・フルール」
店主の高橋玲子さんは神奈川県藤沢市出身。祖父母が下田出身で、叔母が下田に住んでいることから2017(平成29)年に移住。下田に住み始めたころはハーバリウムの講師をしていたが、閉められたシャッターの目立つ商店街に元気を取り戻したいという思いに駆られ、通りの一角に店を開いた。
約16平方メートルの店内には壁に沿って棚を設け、地元のハンドメード作家の作品を飾っている。店の中心にはテーブル(冬はこたつ)と椅子を置き、買い物だけでなく「誰でもくつろげるスペース」として開放している。
通りに面した入り口にはドアも壁もなく、前を通れば店内が全て見渡せる。誰でも気楽に入って来てほしいという思いから、こうした造りにしたという。
「ハンドメードを楽しむ人は多いが発表する場は少ない。もっと多くの人たちに作品を見てもらい、創作意欲を高めてほしい」と高橋さん。ハンドメード作品だけでなく、使わなくなった食器・家具・洋服などを販売する棚もあり「フリマ感覚で使ってほしい。フリマのように、売る人と買う人で交流が始まり、地域の活性化につながれば」とも。
店名の「ミル・フルール」はフランス語で「千の花」を意味する。たくさんの人に笑顔の花を咲かせたいという思いを込めているという。高橋さんは「今はまだ1店だが、これからこの通りのシャッターを次々と開け、活気のある通りにしたい」と意気込みを見せる。
利用料は、横60センチ×縦30センチの区画=月額2,000円、横40センチ×縦30センチの区画=同1,500円(奥行きは共に30センチ)。販売手数料月額200円が別途必要。
営業時間は10時~15時。木曜・金曜・土曜のみ営業。