今年で34回目となる「河津桜まつり」が現在、開催されている。場所によってはほぼ満開を迎えている木も見られ、一足早い春を求めて多くの観光客が訪れている。
早咲きでピンク色の花が特徴の河津桜発祥の地として知られる河津町。期間中、中心地となる河津駅すぐ近くの河津川沿いの約850本の桜並木と、その下に並ぶ飲食店の屋台が人々を楽しませる。
昨年は開花の遅れから会期が延長もされた同イベントだが、今年は順調に花が開いている。2月10日時点では三分咲き~七分咲き程度の花が混在しており、早めの見頃を迎えた木の周りで記念撮影する人の姿が多く見られた。
飲食店の屋台も活況で、さくらソフトクリームやさくらまんじゅうなどピンク色のスイーツを楽しむ人の姿も見られた。地元河津町産のかんきつ類や民芸品販売する屋台のほか、「キンメコロッケ」(下田市)や「海賊焼」(西伊豆町)など、近隣市町のB級グルメを提供する屋台も並ぶ。
河津町観光協会の森野ゆかりさんは「2月9日ごろから急に訪れる人が増えた。駐車場もかなり混み合っている」と話す。
さらに今年は、踊り子温泉会館(河津町峰)内駐車場の地上4.5メートルの場所に設置されたダイニングタイプのこたつ席で、桜並木を見下ろしながら食事やクラフトビールを楽しめる「桜テラス」の予約席(2万5,000円)を新たに用意している。
「桜テラスは大きな反響を頂いている」と話す森野さん。「予約はまだ受け付けているので、今までにない視点からの河津桜を、ぜひ楽しんでほしい」と呼びかける。
現在の満開予想は2月18日。会期は2月29日まで。