ウイスキー伝来に深く関わる下田の地でジャパニーズウイスキー生誕100年を祝う「下田ウイスキーフェス」が11月18日・19日、道の駅「開国下田みなと」(下田市外ケ岡)で開かれる。
今年は、ジャパニーズウイスキーの歴史に最初に名を記した蒸溜所「サントリー山崎蒸溜所」の建設が1923(大正12)年に着手されてから、ちょうど100年の節目の年。それを記念するイベントが開かれている中、下田では「日本人が初めてウイスキーを口にした場所」として、日本のウイスキー史をひもとく記念公演や世界のウイスキーの飲み比べなどから成るイベントを行う。
1854年、日本に訪れたペリー率いる黒船艦隊には大量の洋酒が積まれていた。船上で西洋料理と共にウイスキーが幕府の要人に振る舞われたという話や、ペリーの応接所となった了仙寺でもウイスキーが飲まれたという話が伝えられており、これが「日本人が初めてウイスキーを口にした瞬間」ではないかと推察されている。
イベントでは、10カ国以上のウイスキーの飲み比べができる試飲ブースや特産品マルシェを展開するほか、約15店のキッチンカーが出店する。2日目には、下田了仙寺住職・松井大英さんによる「下田に黒船がやって来た」と、遊覧船サスケハナ船上で聞くウイスキー文化研究所代表・土屋守さん」による「ウイスキー物語」の2部構成で記念講演会を行う。
イベント事務局を務める下田商工会議所の冨山諒介さんは「下田がウイスキーと関わりが深いという歴史を知ってもらい、新しい下田の発見につなげてほしい」と参加を呼びかける。
開催時間は、18日=11時~20時、19日=10時~15時。イベント参加は無料だが、講演会参加にはウイスキー飲み比べや記念品などの特典などもセットとなった参加券(5,000円)が必要。定員は150人。