下田市の企業や団体を中心にSNS支援やイベントの企画・運営を行う「しもズブ」が(下田市武ガ浜)が10月29日で3周年を迎えた。
社長を務めるのは、埼玉県出身の藤井瑛里奈(えりな)さん。関東を拠点にフリーランスとして活動していた際、知人に誘われて参加したワーケーションイベントをきっかけに2020年初め、下田を初訪問。夏には2週間のお試し移住を行い、地元企業が主催するイベントの手伝いや、下田市についての課題について話し合うワークショップなどにも参加。観光以上の体験を重ねることで「下田にズブズブとハマっていった」という。
社名の「しもズブ」は「下田にズブズブとハマる人」を略して表したもの。「私のように『下田にズブズブとハマる人』を増やして下田の課題解決につなげたい」という藤井さん。そうした思いから、関係人口を増やすことを目指して、地元の企業や団体のSNS運用支援や下田・南伊豆の暮らしを体験してもらうワーケーションイベントの企画運営などを手がけている。
今年の夏には新たなチャレンジとして、多くの観光客が訪れる「ヒリゾ浜」(南伊豆町中木)にある海の家「双葉食堂」の経営に取り組んだ。7月1日~10月1日の3カ月間にわたり、観光客や遊泳客をもてなした。
「手探りながらも耕し続けてきた3年間だった。たくさんの人の支えがあったからこそ、3周年を迎えられた」と振り返る藤井さん。「今後は私自身の力で、これまで以上のインパクトを残していきたい。皆さんがより下田に訪れやすくなるような拠点を作ることで、新しい『しもズブ』の輪を広げていきたい」と意欲を見せる。