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全国小学生ウミガメ会議 下田・朝日小ら6校が保護活動や研究の成果を共有

オンラインで発表する朝日小の児童たち

オンラインで発表する朝日小の児童たち

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 全国のウミガメと関わる小学校の児童が互いの活動や研究成果を共有する「第1回全国小学生ウミガメ会議」が10月17日、Zoomで開催された。下田からは朝日小学校(下田市吉佐美)の3年生14人が参加した。

Zoomを通じて九州や沖縄の小学生とも交流した(関連画像5枚)

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 40年以上前からウミガメの保護活動を続けている御前崎小学校(静岡県御前崎市)の提案により始まった同会議。ウミガメに関わる全国の小学生たちがつながり、それぞれの研究や現状を共有することで、今後の活動に役立てることを目的としている。静岡県、高知県、鹿児島県、沖縄県から計6校が参加した。

 御前崎小学校は「1987(昭和62)年からウミガメの産卵数と上陸数のデータを記録しているが、年々その数が減少している」と発表した。鹿児島県の松ヶ浦小学校も「9年前から記録を続けているが、今年は初めてウミガメの上陸と産卵が確認されなかった」とウミガメの減少に関する危機感を共有した。

 ウミガメの保護を目的に飼育を行っている学校も多く、大きな水槽で元気に泳ぐ子ガメの画像に「かわいい」と声を上げる児童の姿も見られた。

 朝日小学校では毎年、3年生が下田海中水族館(三丁目)の協力を得てウミガメの生態について学習している。会議では「学校の周辺には多くの浜辺があり、ウミガメが産卵に訪れる。今年は残念ながら卵は確認できなかったが、ウミガメの上陸数は以前よりも増えている」と発表した。

 さらに、毎年ウミガメや地域の海を守るためのポスターを制作して水族館に掲示したり、学習発表会で保護者や地域の人々にウミガメの研究成果を発表したりしていることも添えた。

 参加した児童からは「他の学校の活動や研究成果を聞くことができて面白かった」「自分たちの学校でもウミガメの飼育をしてみたい」などの感想が聞かれた。

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