静岡県下田土木事務所が9月13日・14日、地元の小学生たちを「青野大師ダム」(南伊豆町青野)に招き、水の大切さやダムの仕組み・役割を学ぶダム教室を開催した。
同ダムは南伊豆町を流れる鈴野川に建設された、治水と水道用水の確保を目的とした多目的ダム。高さは39.5メートル、堤頂長は126メートル、総貯水容量は29万5000立方メートル。2006(平成18)年8月から稼働している。
ダム教室は南伊豆エリア(賀茂地域)の小学生を対象にした総合学習の機会として開催し、今回は2日間で3回の教室を行い、小学校3校から約40人の児童が参加した。水の大切さやダムの仕組みだけでなく、近年増加する豪雨災害についても学ぶ機会となった。
14日の3回目の教室には、南伊豆町の南中小学校から児童9人が参加した。到着後、事務所での講座では、職員が出題するクイズに答える形でダムの仕組みや役割を学んだ。堤頂長が路線バス約13台分、総貯水容量がプール約750杯分であることを知らされ、児童たちはその規模の大きさに驚きながら、熱心にメモを取った。
講座の後、通常は非公開のダム設備を見学。ダムの頂上から施設内部を通り、最後にダムの下からの眺めを楽しんだ。ダムの内部に入ると「涼しい」という声が聞かれ、ダムの内部の気温が一年を通じて約16度であることを知らされると児童たちは驚きの声を上げた。