下田の伝統文化を学びながら日本舞踊や三味線の初歩を体験できる講座「下田で和体験しませんか?」が9月9日、始まる。
講座の狙いについて、主催の下田伝統芸能普及促進委員会に所属する下田芸者置屋「桝家(ますや)」の桝家奈美さんは「下田に移住してきた人や下田の歴史に興味のある人が、この土地の伝統文化に触れる機会を作りたいと考えた」と話す。
講座は「下田まち遺産」にも登録されているなまこ壁の歴史的建造物「雑忠(さいちゅう)」(下田市一丁目)や「旧澤村邸」(三丁目)などを会場に、踊りコースと三味線コースを9月から12月にかけて各月1回ずつ開く。講師には日本舞踊最大の流派「花柳流」理事の花柳春涛(しゅんとう)さんらを迎える。
約400年の歴史を持つ民謡「下田節」や幕末開国史のヒロイン・お吉(きち)を題材にした「唐人お吉」の踊りの鑑賞とそれらの成り立ちや歴史を学ぶ座学に加え、日本古謡「さくらさくら」で日本舞踊や三味線の入門を行う。
桝家さんは「下田の歴史と共に和の基礎を学ぶことができるので、性別・年齢を問わず幅広く参加してほしい。単発参加もできるので観光客も歓迎」と呼びかける。「この体験講座で興味を持った人には、来年3月の『お吉まつり』に参加できる機会も用意したい」とも。
踊りコース=9月9日・10月15日・11月18日・12月3日、三味線コース=9月10日・10月14日・11月19日・12月2日。単発受講も可。参加無料。申し込みは下田伝統芸能普及促進委員会(TEL 090-7912-4984)まで。