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学生ライフセーバーに感謝を込めて西伊豆町ご当地グルメ「海賊焼」振る舞う

住民有志によるご当地グルメ「海賊焼」の炊き出し

住民有志によるご当地グルメ「海賊焼」の炊き出し

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 西伊豆町の住民有志が8月17日、町内の海水浴場で監視業務などに取り組む学生ライフセーバーに感謝の気持ちを込めて、ご当地グルメ「海賊焼」を旧田子中学校(西伊豆町田子)で振る舞った。

イカスミを練り込んだご当地焼きそば「海賊焼」(関連画像5枚)

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 同町では今夏、田子瀬浜海水浴場や乗浜海水浴場をはじめとした9カ所の海水浴場を開設。ゴロタ石が広がる浜や砂浜など、海水浴場ごとに異なる環境でシュノーケルや磯遊びも楽しむことができ、8月20日で開設期間を終了した。

 そのうち6カ所での監視業務は「西伊豆・松崎ライフセービングクラブ」に所属する26人の学生ライフセーバーたちが中心を担う。子連れのファミリーも多く訪れる同町の海水浴場で、開設期間中全ての人に安全に海水浴を楽しんでもらうため、声がけやパトロールを行った。

 住民有志らが「海の安全を守ってくれている首都圏の学生たちに感謝を伝えよう」と企画したのが、イカスミを練り込んだご当地焼きそば「海賊焼」の炊き出し。今回で13回目の恒例企画で、「この海賊焼を楽しみに西伊豆町を訪れるライフセーバーもいる」という。

 会場では、地域の情報発信に取り組む「24izu(西伊豆)広報室」の居山博人さんと「クックランド堂ヶ島製麺」の加賀延明さんが70人前の海賊焼きをその場で調理し、出来た立てを振る舞った。学生たちは地元の味に舌鼓を打ちながら、ライフセーバー仲間や地元住民たちとの交流を楽しんだ。

 東京女子体育大学3年の橋本結花さんは「毎年おいしい海賊焼を振る舞ってもらう度に、今年も西伊豆に来たんだなという気持ちになる。地元の人と交流ができるうえ、おいしいご飯も食べることができてとても幸せ」と笑顔を見せた。

 居山さんは「ライフセーバーと同様に、観光業を営む私にとっても8月半ばは疲れがたまる時期。『うれしい』『おいしい』と笑顔で頬張る学生たちを見ることで、逆に私自身が学生たちからエネルギーをもらうことができる」と話す。「これまで炊き出しを続けられたのも、材料提供などを通じて応援してくれる地元の人、そして毎年楽しみにしてくれている学生たちのおかげ。この炊き出しを通じて、西伊豆町への愛着がより一層増してくれたら」とも。

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