下田市の姉妹都市である米ニューポート市への訪問団の出発式が7月11日、下田市役所で行われた。訪問団は7月11日から18日まで、同市でさまざまな交流行事に参加した。
あいさつをする下田中学校生徒会長の津田萌々香さん(関連画像4枚)
訪問団は、松木正一郎市長を団長に、下田市ニューポートクラブの澤村紀一郎会長や下田中学校の生徒たちを含む総勢13人。現地では歓迎会や姉妹都市65周年記念式典への出席、日本文化であるたこ作りのワークショップを開くなど、文化的な交流を深めた。同市ではペリー提督の墓前祭も行われた。
ニューポート市は、幕末に黒船を率いて下田に来航したペリー提督の出生地。1958(昭和33)年に姉妹都市提携を結んで以来、60年以上にわたり交流を続けてきた。近年はコロナ禍のため訪問団派遣の中止を余儀なくされ、今年ようやく4年ぶりの対面交流が実現した。
出発式で、松木市長は「今回の最大の目的は、中学生による国際交流。この経験が未来を変えるようなものになることを期待している」とあいさつ。澤村会長も「4年間の空白を埋め、新しい交流や親善を進めていきたい」と抱負を述べた。
下田市は1990(平成2)年に中学生の派遣を始め、これまでに122人が参加。今回は下田市の中学校統合後の新しい「下田中学校」から初めての派遣となる。訪問団の一員であり、同校生徒会長を務める津田萌々香さんは「下田市と下田中学校の代表として、たくさんのことを学んで経験したい」と力強く話した。
一行は同市訪問のほかニューヨーク市も訪問し、下田に置かれた国内初の米国領事館の初代領事タウンゼント・ハリスの墓参や、ハリスが設立したニューヨーク私立大学も訪れた。