下田市最大のイベント「黒船祭」の一環として5月19日、下田市内各小学校でアメリカ海軍水兵と地元小学生たちの交流会が開かれた。
毎年5月に開催される黒船祭では、式典やパレードなどの日米親善行事も行われ、多数の米国関係者も参加する。同交流会は、2001(平成13)年の第62回黒船祭の開催に合わせて、30人の水兵と下田小学校の児童たちが交流会を開いたのが始まり。当初は下田小学校のみだったが、その後、市内全小学校で毎年行うようになった。
コロナ禍で中止が続き4年ぶりの開催となった今回は、誘導ミサイル駆逐艦「ミリアス」の乗組員が分かれて市内7つの小学校を訪れ、児童たちとの交流を楽しんだ。
稲生沢小学校(下田市立野)には12人の水兵が訪れ、児童152人が体育館に入場してきた水兵たちを大きな拍手で迎えた。歓迎の踊りとして4年生が「よさこいソーラン」を披露した後、同校の児童会によるゲームを楽しんだ。
示された数と同じ人数でグループを作るゲームが始まると、少し緊張気味だった児童たちも笑顔になり、水兵の手を引っ張りグループを作ったり、同じグループになった水兵に覚えたての英語で話しかけたりと、積極的に交流する様子が見られた。水兵たちも日本語を使って子どもと話したり、帽子を貸してあげたりするなど、交流中は終始、笑顔が絶えなかった。
初めて交流会に参加した女性水兵は「今日はとても楽しかった。みんなとてもキュート」とほほ笑んだ。
同校の桑原光校長は「今年は交流会ができて本当に良かった。子どもたちが思ったより積極的に動けていたので驚いた」と話した。児童からは「来年は英語を勉強して、もっと話せるようになりたい」などの感想が聞かれた。