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下田最大の祭典「黒船祭」開催迫る パレードや屋台に20万人の来訪見込む

「黒船祭」のポスターや横断幕を掲げる下田市観光交流課スタッフ

「黒船祭」のポスターや横断幕を掲げる下田市観光交流課スタッフ

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 パレードや多数の屋台、花火大会などでにぎわう下田市最大のイベント「黒船祭」が5月16日~18日、市内各所で開かれる。

昨年の「黒船祭」公式パレードの様子(関連画像9枚)

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 黒船祭は1854年の日米和親条約締結を記念し、1934(昭和9)年に始まった歴史あるイベント。今年で86回目を数える。ペリー提督率いる黒船艦隊が下田に寄港した歴史をたたえ、友好と平和を願う場として、厳かな式典を執り行う。多彩な催しや屋台、パフォーマンスも市街地を中心に各所で展開され、毎年多くの人出でにぎわう。

 アメリカ第七艦隊や海上自衛隊の音楽隊らが練り歩く「公式パレード」、ゆるキャラや地元グルメが集まる「開国市」、下田港の湾上で間断なく打ち上げられる「海上花火大会」、黒船来航当時の様子を再現する「再現劇」など、見どころは多い。

 4月上旬には松木正一郎下田市長が米海軍横須賀基地を訪問し、在日米海軍司令官であるイアン L. ジョンソン少将と米海軍横須賀基地司令官であるレス・ソボル大佐に、黒船祭への参加を直接要請した。

 今年は山口県萩市との姉妹都市提携50周年を記念し、萩市から市長を団長とする訪問団が来訪する。萩市の高校生たちの吹奏楽団も行進に加わり、パレードの隊列に華を添える。

 今年から新たに閉幕式も実施する。市長や実行委員会によるあいさつ、餅まき、第七艦隊音楽隊の演奏などを予定しており、これまであいまいだった終幕にしっかりとした区切りを設ける。

 祭の周知・広報活動にも力を入れる。昨年に引き続き実施しているクラウドファンディングでは、サイト表記内容や返礼品を刷新し、既に前年を大きく上回る支援金が寄せられている。インスタグラムによる投稿の強化に加え、4月下旬からは沼津・三島エリアで走行するラッピングバスによる広域的な告知も行っている。

 横断幕や法被のデザインには、黒船の黒と青い海、米艦ポーハタン号の赤いラインを取り入れた。祭のにぎわいをイメージしたポスターは、下田在住のイラストレーター土屋尊司さんが手がけた。

 昨年は延べ約20万人が訪れた黒船祭。今年は同等以上の来場者数を目指す。下田市役所観光交流課の竹本諒さんは「今回は『黒船祭』という名前や、祭りの内容を広く知ってもらうことに力を入れている。多くの人に楽しんでもらえたら」と意気込みを見せる。

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