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河津町「GO KAWAZU」が1周年 ダンスで河津桜まつりなど盛り上げ

「GO KAWAZU」のメンバー

「GO KAWAZU」のメンバー

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 河津町のチアダンスチーム「GO KAWAZU」が4月1日で発足1周年を迎えた。町内の小学4年~高校生の男女24人が所属し、地域応援プロジェクトとして活動している。

「GO KAWAZU」練習風景(関連画像8枚)

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 同チームは、河津町で2016(平成28)年から活動している子ども向けジャズダンスサークル「BDA(ブリッジ・ダンス・アカデミー)」から派生したプロジェクト。サッカーJ3「アスルクラロ沼津」が河津町とパートナーシップ協定を結んでいる縁で、2023年10月の試合前セレモニーにBDAとして出演し、チアダンスを披露したことがきっかけとなった。この時のダンスを同年11月に下田で開催された発表会でも披露したところ好評を得たため、保護者の一人の山田萌絵さんが「河津専属のチアダンスチームを結成して地域を盛り上げたい」と発案。保護者らで「GO KAWAZUの会」を組織し、BDAメンバーからの希望者20人で活動を開始した。

 初舞台は、2024年6月に行われた「アスルクラロ沼津 河津町サンクスサポートデー」。以後、毎年10月開催の「河津フラワートライアスロン大会」表彰式や2月の「河津桜まつり」オープニングセレモニー、3カ月に1回開かれている「河津寄って軽トラ市」などのイベントでパフォーマンスを披露してきた。ほかにも、町内の少年野球チーム「ジャガーズ」や女子バスケットボールチーム「ベティーズ」の試合前に動画で応援メッセージを送るなど、精力的に活動している。

 河津桜まつり前には、3歳~小学3年生を対象に、同チームメンバーによるダンスの振り付けワークショップも開催。ワークショップに参加した子どもたちも、オープニングセレモニーでのパフォーマンスに加わった。

 振り付けは、BDAを主宰し、プロ野球・横浜DeNAベイスターズのチアダンスチーム「diana(ディアーナ)」に所属した経験を持つ鈴木幸絵さんが担当する。結婚・出産を機にUターンし、実家のペンションを手伝っていたが、ダンサーとしての経歴を知った友人からの依頼でBDAを立ち上げ、地元の子どもたちにジャズダンスを教えている。

 鈴木さんのチアの経験を生かし、同チームではダンスパフォーマンスにとどまらず、表彰式での記念品贈呈やセレモニーでのテープカットなどのアテンドも行っている。「子どもたちには、踊りだけでなく、いろいろな形で人の役に立つ経験をしてもらいたい」と鈴木さんは話す。

 さらに、河津をもっと知ってもらおうと、パフォーマンスに合わせて河津にまつわる問題を出題するクイズ大会にも取り組む。子どもたちが練習している間、保護者が車座になってクイズの問題を考えるという。

 練習は毎週水曜日の夕方、小学校の体育館で行っている。イベント前には2日間ほど集中して特訓することもある。所属する子どもたちは「人前に出るのが苦手だったが平気になった」「イベントで知らない人から声をかけてもらえた」などの声が聞かれる。

 山田さんは「これまで役場や観光協会に助けられてやってこられた。河津には、ほかにも地域を盛り上げたいと考える人がたくさんいる。今後は、そうした人たちとも協力していけたら」と抱負を語る。

 次回の出演予定イベントは、5月11日に開催されるトレイルランニングレース「天城アタック35」の表彰式。

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