
下田高校の生徒たちが伊豆半島のジビエを使った料理を提供する「ジビエ食堂」が3月23日、河津桜交流会館(河津町笹原)で開かれる。
下田高校生活科学部では本年度、学校近くの下大沢地区で害獣が増えていることを受け、獣と人との共存を目指すための課題探求や新たなジビエ料理の開発に取り組んできた。その取り組みは静岡市内で行われた公開コンテストで最優秀に選ばれたほか、「第9回ジビエ料理コンテスト」で農林水産大臣賞を受賞するなど、高く評価されている。
その成果を地方創生につなげることに加え、地域の人たちに改めて獣害を知ってもらいたいと、河津町と、町と包括連携協定を締結している服部栄養専門学校とのコラボ企画として同イベントを開くことになった。
当日は同専門学校の協力で開発した「冷やしジビエそば」などのジビエ料理の提供に加え、同専門学校の講師陣によるオリジナルレシピで作ったパンや焼き菓子も販売する。
同町企画調整課の古川雅也さんは「河津町をはじめ、伊豆で取れるジビエのおいしさや調理法を知ってほしい。高校生たちのアイデアと熱意に服部栄養専門学校の知識と技術がマッチングして生まれる、新たな食文化発信の機会となれば」と期待を寄せる。
開催時間は11時30分~。なくなり次第終了。