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下田高校写真部が空き店舗活用した写真展 下岡蓮杖プロジェクトの一環で

下田高校写真展の様子

下田高校写真展の様子

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 下田高校写真部による写真展が2月15日、下田商工会議所近くの空き店舗(下田市二丁目)をギャラリーとして始まった。

空き店舗を利用したギャラリー(関連画像8枚)

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 下田は、日本商業写真の開祖と呼ばれる下岡蓮杖(れんじょう)の出身地。1823年に生まれた下岡蓮杖は、絵師を志して江戸で修業していた時に目にした1枚の銀板写真に魅了され、苦労の末に1862年に横浜で写真館を開業した。商業写真家の先駆者として、西の上野彦馬、東の下岡蓮杖と並び称されている。

 今回の写真展は、郷土の偉人・下岡蓮杖を題材に新たな観光資源を発掘する目的で下田市と下田商工会議所が進める「下岡蓮杖プロジェクト」の一環として、下田市地域おこし協力隊の青木真(しん)さんがプロデュースした。青木さんはこれまで、街なかの商店の壁や空き店舗のシャッターに写真を掲示する「下田フォトストリート」などを通じて、下田の中心市街地活性化を図ってきた。

 下田高校写真部は1~2年生8人が所属し、週2回ほど下田市内を中心に活動している。今回の展示会では、下田の日常の様子や登下校で目にした風景、他の運動部の様子などを収めた写真を展示している。

 初日の15日には、「つながるフリーコーヒー」に取り組む地域おこし協力隊の高橋真希さんも協力してオープニングイベントを実施。生徒たちが「ミカンをみずみずしく撮影する工夫をした」「誰にも気にかけてもらえない空き缶を写真に残した」など、自分の写真に関するこだわりやエピソードを披露した。同部顧問の遠藤覚教諭は「高校生は色や光に対する感性が我々の世代とは違う。高校生ならではの写真を楽しんでほしい」と呼びかける。

 隣接するスペースでは、就労継続支援B型事業所「すぎのこ作業所」(加増野)で制作された陶器や木工作品、知的障害・発達障害などを抱える人のアート作品の商品化などに取り組むNPO法人「窓」のススキのほうきも展示している。「障害者の作品も併せて紹介することで、多様性についても考えるきっかけになれば」と青木さんは話す。

 開催時間は10時~17時。入場無料。3月2日まで。

 下田高校写真部では3月29日・30日、「道の駅開国下田みなと」(外ケ岡)で校外展も予定している。

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