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下田市役所の跡地活用を考えるワークショップ 地元高校生がアイデア出す

ワークショップの様子

ワークショップの様子

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 来年で役目を終える下田市役所東本郷庁舎の跡地活用を考えるワークショップが2月10日、下田市役所河内庁舎で開かれた。

高校生たちのアイデアを書き入れた地図(関連画像8枚)

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 下田市役所は既に一部機能を新庁舎に移転しており、来年5月には老朽化が進む東本郷庁舎から河内地区の新庁舎へ完全移転する。現在の東本郷庁舎は伊豆急下田駅に隣接し、観光施設や商業施設が集まる利便性の高い立地であることから、跡地活用を検討するために今回のワークショップが企画された。

 ワークショップには、まちづくりに関心のある下田高校2年生16人が参加。建設コンサルタント会社「地域まちづくり研究所」(静岡市葵区)協力の下、参加者は3つのグループに分かれ、東本郷庁舎の跡地活用と駅周辺エリアの整備について意見を交わした。

 生徒たちは、用意された東本郷庁舎周辺の地図にマーカーや付箋(ふせん)を使って自分たちの望む施設や空き店舗の活用方法を記入。「電車を待つ間に自習できるスペースが欲しい」「駅前のヤシの木をライトアップする」「駐車場は必要」など、さまざまなアイデアが出された。「駅近くの川から海水浴場までの航路と船着き場を整備する」という大胆な提案もあった。

 最後に行われたグループ発表では、「地域まちづくり研究所」の海野芳幸さんが「アイデアのレベルが高くて驚いた」と感想を述べた。下田市役所企画課の土屋真一郎さんは「東本郷庁舎の移転が完了する頃には、進学などで下田を離れる人もいるかもしれないが、帰郷した際に『変わったな』と思えるまちにしていきたい」と話す。

 ワークショップに参加した女子生徒は「将来、まちづくりの仕事をしたいと考えているので、身近な下田について考える良い機会になった」と話した。3月には一般向けのワークショップ開催も予定している。

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