暮らす・働く

河津下田道路2号トンネル着工式 知事や首長に加え地元中学生もくわ入れ

鈴木知事をはじめとする来賓と伊豆の首長らによるくわ入れ式

鈴木知事をはじめとする来賓と伊豆の首長らによるくわ入れ式

  • 0

  •  

 伊豆縦貫自動車道の一部を構成する河津下田道路の2号トンネル着工式が2月8日、現地・下田市須原に設けられた式典会場で行われた。

下田中学校生徒会・渡辺瑠美奈さんによる「期待の言葉」(関連画像10枚)

[広告]

 伊豆縦貫自動車道は沼津市から下田市までの約60キロを結ぶ高規格幹線道路で、移動時間の短縮や渋滞緩和による観光・交流人口の拡大、物流効率化による経済活性化、災害時の代替路としての役割が期待されている。

 河津下田道路(2期)のうち、河津七滝IC~河津逆川IC区間の約3キロが昨年3月に開通。今回は、その後初の工事となり、全長200メートルのトンネルは規模こそ小さいものの、新たな山中の状況を把握できるため、今後の事業進捗を予測する上で重要な意味を持つ。

 式典では事業者代表の国土交通省中部地方整備局長・佐藤寿延さんがあいさつした後、来賓として鈴木康友静岡県知事が登壇。鈴木知事は「伊豆は自然豊かで温泉も豊富であり、県や国が観光を基幹産業として推進する上で重要な地」とし、「首都圏で増加している2拠点居住を望む人々を呼び込み、住民にも安心・安全をもたらし、半島防災を確立するためにも、一日も早い縦貫道の完成に向けて、私も先頭に立って国に要望活動を行っていく」と述べた。

 続いて地元選出の議員らがあいさつをして抱負を述べた後、地域住民代表として下田中学校生徒会副会長の渡辺瑠美奈さんが登壇。「期待の言葉」として防災、観光、交流の架け橋としての縦貫道の重要性を述べた。「四季折々に美しい伊豆で、多くの人に感動を与え、地域を発展させ、安心と安全を与えてくれる伊豆縦貫道の完成を楽しみにしている」と出席者らに語りかけた。

 鈴木知事を中心とした来賓、賀茂地域全市町の首長、中学生の渡辺さんも加わった総勢15人によるくわ入れ式を執り行った後、松木正一郎下田市長は関係者に向けて謝辞を述べ、「伊豆縦貫道によって通勤や通学が便利になり、伊豆半島の新しい未来の希望につながると確信している」と話した。「伊豆縦貫道を活用し、しっかりと地域づくりに全力を尽くすことを誓う」とも。

 式典に参加した中村敦下田市議会議長は「知事も関心を寄せている縦貫道に大きく予算が充てられ、皆で強く推進していくことを望む」と抱負を述べた。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース