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牛乳あんパンで知られる下田の和菓子店「平井製菓」が移転 イートインも

新店舗の前に立つ車澤正登社長(中央)、共に店を切り盛りする卓さん(左)、正教さん(右)

新店舗の前に立つ車澤正登社長(中央)、共に店を切り盛りする卓さん(左)、正教さん(右)

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 今年で創業77年を迎える老舗和菓子店「平井製菓」(下田市二丁目)の店舗が2月14日、下田市西本郷に移転オープンした。

店内には約60年前に製造された餅つき機などを飾る(関連画像7枚)

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 同店は1948(昭和23)年の創業以来、地域に根ざした和菓子店として地元客や観光客に愛されてきた。「ハリスさんの牛乳あんパン」「きんめ鯛(だい)もなか」などの定番の下田土産から和菓子まで豊富な品ぞろえを誇る。生地や餡(あん)は全て自家製にこだわる。移転前の店舗は下田の旧町内で創業当時から営業を続けてきたが、駐車場の確保などの課題を抱えており、今回の移転に至った。

 新店舗は同社の工場に隣接する。かつて倉庫として使われていた建物を解体し、跡地に店舗を新築した。構想段階から含めて約5年の期間をかけて完成を迎えた店舗は、和菓子としての伝統を意識した純和風のしつらえだ。京都の町屋や寺院で見られる鍾馗(しょうき)像を配した瓦屋根や、軒行灯(のきあんどん)などを採用した。

 店の内外には、もともと敷地内にあった井戸や、約60年前に作られた餅つき機などをディスプレーし、インテリアも旧店舗で使われていた収納用品をリメークして活用するなど、同店の歴史を彷彿(ほうふつ)とさせる意匠も取り入れている。店内には購入した菓子をその場で食べられるイートインスペースも用意。将来的にはドリンク類の提供も検討しているという。8台分の駐車場を備え、来店客の利便性も向上させた。

 新店舗オープンに際して、車澤正登社長は「本当においしいもの、お客さまに喜んでもらえるものを作りたいという気持ちだけで今までやってきた。下田は本当に良い街。その魅力を伝える一助になれたら」と意欲を見せる。

 営業時間は9時~16時。火曜定休、水曜が不定休。

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