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画家・くぼやまさとるさんが石廊崎で個展 空想の虫が現実に息づく

石廊崎オーシャンパークで個展を開催しているくぼやまさとるさん

石廊崎オーシャンパークで個展を開催しているくぼやまさとるさん

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 自然からインスパイアされた独創的な作品を生み出している画家・くぼやまさとるさんの個展が現在、石廊崎オーシャンパーク(南伊豆町石廊崎)で開かれている。

くぼやまさんお気に入りの1枚「深山の祝宴」(関連画像6枚)

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 東京都出身のくぼやまさんは1986(昭和61)年ごろ、知人の紹介で南伊豆町の空き家を知り、移住。その家を改築したアトリエを拠点に、作品を生み出し続けている。

 昆虫図鑑を見るのが好きだというくぼやまさんは「こんな虫がいたら面白いな」と空想の虫を考えることが好きで、架空ながらも現実的な虫の生態を想像し、さまざまな虫の絵を描いている。「自分が空想で考えることが、既に自然が実際にやっていることはよくある。こんな虫が実際にいたら、と空想していたような虫がいる」と話す。

 「昆虫学者になりたかった」というくぼやまさんは、学者的な視点も取り入れて絵を描いている。「今は全部がバラバラで、学者は学者、アーティストはアーティストといった感じだが、本当は全部一つにまとまっていても良いのでは。アーティストが学者のようなことを考えながら創作してもいいし、学者がそれにインスピレーションを受けても良い」と話すくぼやまさん。「もっといろいろなことが有機的につながっていても良い。本来、一人一人がさまざまなものを持っている中で一つが秀でているだけで、他の要素も備えている。そういう考え方で創作活動を続けている」とも。

 今回展示する作品は、南伊豆町の自然からインスピレーションを得た空想の虫や、京都の町家を描いたものなど28点。新作もいくつか含まれており、作品の販売も行う。

 春頃には、「まじっくらんど」と名付けた自身のギャラリーを上賀茂地区に移転する予定。

 営業時間は9時~16時。入場無料。3月1日まで。期間中は無休。

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