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下田「つながるフリーコーヒー」が初イベント ゲームでまちを考える企画も

「つながるフリーコーヒー」の様子

「つながるフリーコーヒー」の様子

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 下田市の地域おこし協力隊員・高橋真希さんが取り組む、地域の人々との会話を目的に無料でコーヒーを振る舞う「つながるフリーコーヒー」初のイベントが1月21日に開催される。

地域住民と会話をする高橋さん(写真右)

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 高橋さんは2024年5月に千葉県船橋市から下田市へ移住し、地域おこし協力隊員に着任した。趣味の旅行では、有名観光地よりも、現地の人々との触れ合いや地域特有の文化に触れることを楽しんできたという。そうした中、偶然目にした下田市の協力隊募集に応募。「現地研修で出会った人々や温かな交流など『人の魅力』を決め手に移住を決めた」と振り返る。

 観光協会で活動する中、高橋さんは地域おこし協力隊の存在が市民に十分浸透していないという課題を感じるようになった。併せて、地域住民が下田や観光についてどう感じているかを知ることの重要性を実感し、会話のきっかけとして無料でコーヒーの提供を始めた。10月から試行錯誤の末、12月からは不定期ながら月数回の出店が定着してきた。

 「地域活性や観光に携わる人々だけでなく、幅広い住民とも気軽に話したい」と高橋さん。スムーズな対話を目指し、ポスターのデザインを工夫したり、話題を事前にイメージしたりするなどの準備も怠らない。コーヒーは自宅でいれたものを保温ポットで持参し、すぐに提供できるようにしている。主に平日の午後、市役所東本郷庁舎や複合施設「風まち下田」(下田市武ガ浜)などで2~3時間程度出店している。

 これまでの活動を通じて、散歩中の高齢者夫婦が立ち寄るなど多様な世代との交流が生まれているという。コーヒーが苦手な人向けにお茶を用意することも検討している。

 1月21日には初のイベントとして、「フリーコーヒー×ローカルダイアログ」を「風まち下田」で開く。カードを使って自分たちの住むまちについて対話するワークショップの実施を予定している。「コーヒーを飲みながら、ゲーム感覚で下田について考えてもらえれば」と参加を呼びかける。

 高橋さんは「下田にはたくさんの居場所があり、とても居心地が良い。地域の人々とつながりながら、一緒にまちをより良くしていきたい」と意欲を見せる。

 コーヒー提供は11時30分~。イベントは開催は13時~15時。参加無料。今後の出店予定は高橋さんのインスタグラムで知らせる。

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