1日1組限定の一棟貸し古民家「吟漁亭」（松崎町那賀）が屋外貸し切りサウナ付きの宿としてリニューアルオープンし、12月8日、稼働を再開した。

満天の星空の下でととのい体験も（関連画像7枚）

　同宿は、なまこ壁の残る築100年越の古民家を地元の職人らと和モダンに再生した宿で、移住した片山紗織さんが2023年10月にオープンした。117平方メートルの広々とした施設内には、調味料をそろえた「プロ仕様」の台所やまきストーブ、いろりテーブルも用意する。

　サウナ導入のきっかけについて、片山さんは「松崎には良い日帰り温泉があるが、早く閉まってしまうため食事の後だと間に合わないこともある。長旅の後、宿でゆったり過ごしたいとの声もあり、温泉や店が閉まっている時間帯にお客さまが楽しめる体験を作りたかった」と話す。

　何社も見比べて決めたというサウナは、「totonou（ととのう）」が手がける北欧産バレルサウナ。木の香りが広がるサウナ内はセルフロウリュもでき、利用者は好みの温度に調整してサウナを楽しむことができる。

　里山が一望できるウッドデッキには、インフィニティーチェアでくつろげる外気浴スペースや、水風呂、シャワーを完備。夜はライトアップも行う。「夜は満天の星空を見ながら、朝は鳥の声を聞きながら、思い思いのタイミングで楽しんでほしい。松崎町のすてきな思い出の一つになれば」と片山さん。

　サウナは宿泊客のみ利用可能で、22時～6時以外はいつでも利用できる。水着、サウナポンチョの有料レンタルも用意する。

　宿泊料金は、3人まで＝4万4,880円～、1人追加につき1万1,300円～。定員は6人。予約は公式サイトで受け付ける。チェックイン＝15時～21時、チェックアウト＝11時。無料駐車場3台。