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海外デザイナーらが下田の課題と解決策を提言 グーグルやメタの社員も参加

ワークショップに参加したデザイナーたち

ワークショップに参加したデザイナーたち

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 UXリサーチを専門とするウェイファインダー(東京都新宿区)が9月20日~24日、海外デザイナー向けワークショップを下田市内で開いた。ウェブ関連企業に在籍するデザイナーら約20人が参加した。

グループ発表の様子(関連画像12枚)

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 同社代表のマックスウェル・フォレストさんは、日本と海外デザイナーの交流を促すコミュニティーを東京で運営している。「2年前に家族で下田を訪れてファンになった。美しい海のそばでミートアップを開ければと思い企画した」と話す。

 アメリカ、イギリス、インド、韓国、台湾、シンガポールなど、さまざまな国から来日した若いデザイナーたちは、下田のまち歩きをして気づいたことから課題を発見したり、移住者や事業者にインタビューをして実際に下田に暮らす人々の思いや悩みをヒアリングしたりした。フィールドワークを通じて町の人々と触れ合い、下田の歴史や自然に親しむ機会にもなった。

 最終日には「WORK×ation Site 伊豆下田」(三丁目)を会場に、参加者たちによるプレゼンテーションを行った。市の産業振興課、観光交流課、企画課の職員がゲストとして招かれたほか、伊豆地域の観光振興に取り組む「美しい伊豆創造センター」の関係者も視察に訪れた。

 グループごとの発表では、情報のプロの目から見た下田市の長所と短所、感じた課題とそれらを解消する方法を資料と共に共有した。全グループが共通して述べた課題は「下田はネットでの発信にも力を入れているが、その発信自体が認知されていない」という現状。解決するためには、観光客がネット検索をした際に下田の情報サイトが上位に来るようなSEO対策や、町のPRキャラクターなど親しみやすいアイテムや目を引く美しい写真を多用するなどが必要だと、実例を見せながら説明した。UXの専門家である参加者たちの技術を集め、課題解決のためのアプリケーションも制作し、聴衆に向けたデモンストレーションも行った。

 プレゼンテーション終了後、台湾から参加した20代の男性デザイナーは「数日間だったが本気で取り組んだ。私たちの発表を今後下田市で有効に活用してもらい、さらにフィードバックを返してほしい。引き続き伴走していきたい」と話す。

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