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下田ゆかりの演奏家が生演奏 親子向けクラシック音楽会に80人

バイオリニストの松村さんとピアニストの青木さん

バイオリニストの松村さんとピアニストの青木さん

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 赤ちゃん連れでも安心して楽しめるクラシックコンサート「0歳から楽しめる音楽会」が6月28日、下田市民文化会館(下田市四丁目)で開かれた。市内外から訪れた親子連れなど約80人がバイオリンとピアノの生演奏を楽しんだ。

客席で演奏する松村さん(関連画像8枚)

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 同コンサートは、「子どもと一緒にクラシックを楽しんでほしい」との思いから、下田振興公社が不定期で企画している親子向けイベントの一つ。小さな子どもが泣いたり歩き回ったりしても気兼ねなく参加できるよう配慮し、クラシックコンサートに足を運びにくい子育て世代にも音楽の楽しさを届けようと企画した。

 当日は、バイオリニストの松村宏樹さんとピアニストの青木智哉さんが共演。松村さんは下田市出身で、東京音楽大学を経て桐朋学園大学院を修了。自主企画のコンサートやライブ活動のほか、アーティストのバック演奏や映画、アニメ音楽のレコーディングなどで活躍している。青木さんは東京音楽大学ピアノ演奏家コースと同大大学院を修了し、コンサート出演に加え、テレビやユーチューブなど多方面で活動している。

 コンサートでは、「童謡メドレー」「パッヘルベルのカノン」「ディズニーメドレー」など、子どもも大人も親しみのある楽曲が次々と披露され、会場は笑顔に包まれた。立ち上がったり歩き回ったりしながら、「これ、知ってる」と声を上げる子どもたちの姿も見られた。演奏の合間には楽器に関するミニクイズやリクエストコーナーもあり、2人の軽快なトークに会場からは度々笑いが起きた。

 フィナーレでは「ぼよよん行進曲」、アンコールでは「ジャンボリーミッキー」が演奏され、子どもたちはリズムに合わせて体を動かし、家族や友人と共に元気いっぱいに踊る姿が見られた。

 松村さんは「テレビやCDでは得られない、生演奏ならではの力を感じてほしい。音楽を通じて、子どもたちや普段生演奏に触れる機会の少ない人たちにも感動を届けられたら」と話す。

 小さな子どもを連れて来場した母親は「赤ちゃんが泣いても大丈夫と聞いて思い切って参加した。生演奏を子どもと一緒に楽しめて本当に良かった」と満足そうな表情を見せていた。

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