河津町と服部学園(東京都渋谷区)が2月12日、河津バガテル公園内の「ワーキングスペースバガテル」(河津町峰)で包括連携協定調印式を行った。岸重宏河津町長と服部学園の服部幸應理事長が出席し、同町における食を通じた地域活性に関する連携を約束した。
河津町では関係人口の創出のための交流事業として、防災協定を結ぶ渋谷区とさまざまな事業を展開しており、都市と農村の交流事業として渋谷区民と河津町民が協力して育てたもち米を使っての餅つき大会や、夏休み中の河津町の中学生が渋谷区にある青山大学のキャンパスを訪問するなどの取り組みを行ってきた。
2022年8月には服部栄養専門学校の西洋料理教授らが出張教室を開催。中高生を対象とした「出張オープンキャンパス」や一般町民に向けた「地野菜を活用した料理教室」を実施した。
調印式での会見で岸町長は「昨年夏の出張教室に手応えを感じた。今回の協定を、世界に羽ばたく調理師の育成や地元食材の活用提案などにつなげていきたい」と抱負を語った。
服部理事長は「食育について特に力を入れていきたい。小学校などの給食に協力できたら」と新たな取り組みに意欲を見せた。
調印式終了後は河津桜並木道にある笠原公園に移動。服部理事長や料理教授らが、服部学園オリジナルの焼き菓子を地元の子どもたちや観光客に配った。