
生花店を営む下田出身の主人が営む居酒屋「串焼き 葉っぱ」(下田市東本郷二丁目)がオープンして、2月24日で1カ月がたった。
店主の鈴木颯人さんは下田市出身。県外で建築業に携わってきたが、「子育てをするなら下田で」と考え、5年前に家族と下田にUターン。現在は生花店「ART.flower shop」(下田市河内)を営んでいる。
小さい頃から飲食業に興味があったという鈴木さん。よく家族にも食事を振る舞っており、同店のメニューの中には妻から褒められていた品もあるという。
店名の「葉っぱ」には、生花店との二刀流であることに加え、小さい子どもにも覚えてもらいやすいことや、「下田の人を支える葉っぱのような存在でありたい」という思いを込めた。ローマ字の「HAPPA」が「HAPPY」に似ていることから、「外国人観光客にも来てもらえたら」と鈴木さんは話す。
開店準備に約4カ月かけたという店内は、ガス、水道以外を建築業の経験を生かして鈴木さん自らがDIY。温かい雰囲気と落ち着いた空間を目指し、黒い壁に明るい色のカウンターを採用。観葉植物の配置や手書きメニューなども加えた。
「料理を提供しながらお客さまと話せるようにしたかった」と、カウンターを9席備える。2卓を置く座敷席には、下田に子どもと一緒に行ける居酒屋が少ないことから、子ども用の椅子やおもちゃ、絵本なども用意した。
メニューは「お酒のおつまみと言えば」との思いから、自家製の塩・タレにこだわった串焼き(1本200円~)を中心に展開。見た目にもこだわった「冷やしトマト」(600円)や「葉っぱのサラダ」(880円)、デザートなどのサイドメニューも「充実させた」という。独自のフライヤーで揚げる「揚げ出し豆腐」(350円)や「揚げなす」(480円)にも力を入れる。メニューは客の意見を聞きながら、今後さらに展開していくという。
鈴木さんは「どんどん店が閉まっていく様子を見てさみしく思っていた。少しでも下田を盛り上げたい」と意欲を見せる。
営業時間は17時30分~22時。日曜・月曜定休。駐車場1台。