今年で19回目を迎える「全国路地サミット」が11月16日・17日、下田市内で開かれる。全国から路地のあるまちづくりに取り組む人たちが集まり、まち歩きやトークセッションを実施。地元住民との触れ合いも行う。
主催するのは「全国路地のまち連絡協議会(通称=路地協)」。街なかの昔からの狭い道が持つコミュニティー機能や個性に注目し、「路地のあるまちづくり活動」に取り組む人が集まる同協議会では、議論や情報交換のため年に1度の「全国路地サミット」を日本各地で開いてきた。
松木正一郎下田市長は、かつて県庁勤務時代に下田土木事務所長として2018(平成30)年に松崎町で開かれた同サミットにパネリストとして登壇した経験があり、その縁が今回の下田でのサミット開催につながったという。
1日目は「これからの下田を考えるコース」「建築物コース」「路地協コース」の3つに分かれてまち歩きを行った後、道の駅「開国下田みなと」(下田市外ケ岡)でサミットを開く。サミットで、全国250カ所以上のイラストマップを手がけるデザイナーの高橋美江さん、路地連新潟代表でブラタモリにも出演した野内隆裕さん、建築士の野田明宏さんに加え、松木市長と下田市景観まちづくり審議会の宝田麻理子さんも参加するトークセッションを行う。
2日目はエクスカーションとして、駒沢女子大学の小川弾准教授が案内する、須崎の海辺や蓮台寺の温泉地などの路地巡りを行う。
併せて、下田市内の海と路地、花木と路地、動物と路地など、路地が入った写真を募集する「あなたの好きな『with路地』フォトコンテスト」も開催。写真はメールで募集し、選ばれた作品についてはサミット会場で展示するほか、表彰も行う。
事務局を務める下田市企画課の鈴木慈美さんは「路地協の会員でなくても参加できるイベント。まち歩きは普通の観光では回らないようなところもコースに入っている。パネリストや参加者同士の交流機会も設けるので、ぜひ足を運んでほしい」と呼びかける。
参加申し込みはウェブフォームで受け付ける。一部参加可。参加申し込み、フォトコンテスト共に10月30日締め切り。