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下田のなまこ壁の家で「お月見会」 地元和菓子店と呉服店が協力して開催

奥座敷で和菓子と抹茶を楽しむ参加者たち

奥座敷で和菓子と抹茶を楽しむ参加者たち

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 満月の下でのお茶会イベント「雑忠(さいちゅう)でのお月見」が10月17日、下田まち遺産に認定されている築170年のなまこ壁の家「雑忠」(下田市一丁目)で開かれ、60人が満月に思いをはせながら和菓子と抹茶を楽しんだ。

後ろにスーパームーンが浮かぶ「なまこ壁の家『雑忠』」(関連画像12枚)

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 企画したのは、1969(昭和44)年創業の和菓子店「ロロ黒船」(二丁目)2代目の山田勧さん。山田さんは和文化体験の機会創出にも積極的に取り組んでおり、あじさい祭りに合わせた和菓子作りワークショップを開いたり、中学生がオリジナル和菓子を考案する授業を下田中学校で行ったりしている。

 今回は「スーパームーンを見ながらお抹茶と和菓子はいかがですか?」と副題を付け、「喜久屋呉服店」(二丁目)3代目で茶道を得意とする高橋弘樹さんと協力し、スーパームーン当日に雑忠の奥座敷で満月を眺めながら行う茶道体験イベントを企画した。

 18時から30分ごとに回を分け、5~10人ずつを奥座敷に案内。畳に座った参加者たちに、月見にちなんだウサギをかたどった和菓子と、高橋さんたちがたてた抹茶を振る舞った。夕方ごろまで曇天だったが開催時間には雲が薄くなり、和菓子と抹茶を楽しんだ参加者たちは、縁側から見えるスーパームーンの姿も楽しめた。

 入り口近くの土間や会場手間の和室には、山田さんたちが制作したコケ玉などを飾り、順番を待つ参加者たちの目を楽しませた。

 参加者からは「とてもおいしい和菓子と抹茶だった」「思っていたより本格的な茶道体験で驚いた」「よく外から見ているなまこ壁の家に入ることができて興味深かった」などの感想が聞かれた。

 会を終えて山田さんは「平日夜にもかかわらず60人も集まる盛況ぶりに驚いた。夜の雑忠の雰囲気もとても良かった。また企画したい」と意欲を見せる。

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