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下田高生が地元の未来考える 下田MIRAIカレッジプロジェクト報告会

「下田MIRAIカレッジプロジェクト」集合写真

「下田MIRAIカレッジプロジェクト」集合写真

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 下田高校(下田市蓮台寺)の生徒と首都圏のビジネスパーソン、地域プレーヤーたちが地域課題解決について考える取り組み「下田MIRAI(みらい)カレッジプロジェクト」の成果発表が9月25日、同校で行われた。

「下田MIRAIカレッジプロジェクト」報告会の様子

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 同プロジェクトは、三菱地所や日本経済新聞社などの大手企業が、大手町・丸の内・有楽町地区を起点にSDGs活動を推進する「大丸有SDGs ACT5(アクトファイブ)」の一環として行ったたもの。2期目となる本年度は、高校生25人、首都圏のビジネスパーソン16人が参加。計3回のワークショップや東京視察などを経て、下田の魅力の再確認や課題解決に取り組んだ。

 7月に始まったワークショップでは、生徒たちは首都圏のさまざまな業種のビジネスパーソンとオンラインで交流し、魅力的な地域づくりについて考えた。東京視察では、老朽化した建物をリノベーションし、まちづくりに活かしている「HAGISO(ハギソウ)」や、地域住民の憩いの場として造られた「ことまちラボ」、ビジネスワーカーが交流できる場所「3×3Lab Future(サンサンラボフューチャー)」などを巡り、空き店舗の活用やまちづくりの様子などを学んだ。

 成果発表会では、同校生徒が、これからの下田のまちづくりについて、4つのグループに分かれてプレゼンテーションを実施。市職員や市議会議員、地元経済団体メンバーたちも同席し、生徒たちの発表に耳を傾けた。生徒たちは「下田には素晴らしい自然やおいしい食べ物があるが、交通の便が悪く、夏以外は観光客が少ない」と下田の課題を挙げ、その解決策として、「空き家をリノベーションして、宿泊施設や地元の人と交流できる居場所を作る」「イベントを増やして、SNSで人を呼び込む」など、東京視察で得た、さまざまなアイデアを発表した。

 三菱地所の井上成さんは「プロジェクトは今日で終わりなのではなく、これからも『まちづくり』を引き続き楽しんでほしい」とエールを送った。

 参加した生徒の一人からは「新しく何かを作るのではなく、今あるものの価値をどう高めたら多くの人に魅力を感じてもらえるかという視点が大切だと気付いた」という感想が聞かれた。

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