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ペットと泊まれる宿「太陽人」、南伊豆移転から10年 広大なドッグランも

看板犬に囲まれる渡部さん夫婦

看板犬に囲まれる渡部さん夫婦

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 ペットと泊まれる宿「海宿 太陽人(たいようびと)」(南伊豆町下流)が下田市から南伊豆町に移転して、7月12日で10年を迎えた。

客を出迎える看板犬(関連画像7枚)

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 オーナーの渡部誠さんは兵庫県神戸市出身。大学卒業後、東京での不動産会社勤務を経て、15年前に脱サラ。眼前に真っ青な海が広がる下田市吉佐美に移住し、妻の愛さんとともに夫婦でペットと一緒に泊まれるペンションを始めた。その後、2014(平成26)年7月12日に広大な敷地を持つ現在の場所に移転した。

 宿名の由来は、渡部さんが会社員時代に「いつかは海のきれいな南国でのんびりとペンション経営をしたい」と夢を持ちながら通っていた、西麻布の沖縄料理店「太陽人(てぃだんちゅ)」(現在は閉店)から。現在同居している6頭の保護犬の中にも「シュリ」「ゴーヤ」など沖縄にちなんだ名を持つ犬がおり、宿の看板犬として客をもてなしている。

 同宿の最大の特徴は約3000坪の広大な敷地。3つのドッグラン、裏山の散歩コース、プールに加え、雨の日でも使える屋内ドッグラン施設を備える。

 3階建ての宿泊棟には9つの客室を備える。いずれの部屋も「ペットと一緒でもゆったりくつろげるよう」ベッドルームに6畳和室が付いた和洋室タイプ。全ての部屋から海を見ることができる。ロビーをはじめとする館内には随所にバリ島の調度品をそろえ、アジアンテイストに仕上げた。

 食事は地産地消にこだわり、地元で水揚げされた新鮮な魚介類や地元農家の野菜を使ったコース料理を提供する。

 ペットと泊まれる宿専門の総合情報検索サイト主催の、全国3000軒の宿を対象とした人気投票で上位の宿が表彰される「ステイウィズドッグアワード」では、下田市吉佐美で営業していた頃から連続受賞中。2010(平成22)年には最優秀賞を受賞した他、犬用設備部門や愛犬の満足度部門など複数の部門賞を受賞した年もあった。

 渡部さんは「今年の5月に能登半島地震で犬舍が倒壊し、保護犬になっていたバーニーズマウンテンドッグの「ルル」がやって来た。地震によるけがやストレスの影響もあり、まだ少し慣れないところがあるが、看板犬として修業中。SNSで紹介してからは『ルルに会いたい』と遠くから来るお客さまもいる」と話す。

 15時チェックイン、10時チェックアウト。宿泊料金は、1人1泊2食付き1万5,500円~。ドッグランのみの利用も受け付ける(1日500円~)。

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