フラワーアーティストが手がけ、食用バラのジュースなどを提供する「70 nanamaru cafe(ナナマルカフェ)」(河津町沢田)が6月20日で3周年を迎えた。
ナナマルカフェ店内の様子。後藤さんの趣味のものをレイアウトする
店主の後藤清也さんは河津町出身。地元の高校卒業後、フラワーデザインの専門学校に進学。現在は「SEIYA Design」の名前でフラワーデザイナーとして活躍し、2015(平成27)年のフローリストレビューで全国優勝を果たしている。
専門学校を卒業後は東京で7年間働き、9年前に河津にUターン。最初は河津バガテル公園内にカフェとフラワーアレンジメントのアトリエをオープンし、3年前に両親が経営するバラ農園の一角に移転して現在のカフェを開業した。「ナナマル(70)」の店名は、住所「沢田70番地」から名付けたもの。
アトリエでは毎月第1水曜日にフラワーアレンジメントのレッスンも開講。最大10人が参加できるレッスンは毎回満席で、遠くは熱海から通う常連もいるという。
カフェは元々バラの倉庫だった空間を後藤さん自ら改装した。カウンター3席、テーブル6席、ソファ2席を備える店内には、後藤さんが選んだインテリアや植物を飾る。ドリンクは自社農場で育てた食用バラを使った「自家製バラジュース」、自家製クラフトコーラ「伊豆コォラ」(以上500円)などの炭酸ジュースに加え、「ナナマルラテ」(400円)、「ルイボス」「ペパーミント」などのオーガニックティー(350円)をそろえる。
店内では「ふじのくに新商品セレクション」で金賞を受賞したバラジャム「IZU ROSEドフトボルケ」(2,200円)も販売している。
6月9日には3周年を祝うイベントを開催。伊東市を中心に活動する「伊東スパークスチールパンオーケストラ」が演奏を披露したほか、河津町在住のユーチューバー「つつけん」さんがスーパーボールすくいを行うなどして、多くの人でにぎわった。
後藤さんは「これからは『IZU ROSE』のブランドを広げ、『河津といえば食用バラ』と言われるようにしたい。いつかはバラの栽培やジャム作りを見学・体験・試食できる施設を作りたい」と意欲を見せる。
カフェの営業時間は9~16時。火曜定休。駐車場は4台分。