今年で創業110周年を迎えた下田の老舗建設会社「河津建設」(下田市中)が6月13日、水産庁が主催する「令和6年度漁港漁場関係事業優良請負者表彰」で農林水産大臣賞を受賞したことを報告するため、静岡県下田総合庁舎を訪れた。
同表彰は1985(昭和60)年に始まり、漁港や漁場に関する建設技術の向上などを目的に、「他の模範に足る功績を残した」請負者を表彰しているもの。例年、3社が農林水産大臣賞に、5~10社が水産庁長官賞に選ばれる。
同社はこれまでにも1990(平成2)年と2005(平成17)年に同賞を受賞しており、今回が3回目の受賞となる。
同社は漁業振興のため、県からの発注を受けて魚のすみかとなる魚礁を作り、伊豆地域沖合の海底に沈める事業に取り組んできた。小規模なビルにも匹敵する大きさの魚礁を海に沈めることができるのは、大型クレーン船を持つ同社ならでは。妻良漁港(南伊豆妻良)の防波堤整備にも取り組んでおり、それらの功績が評価された。
この日、河津市元社長は表彰状を持参して、下田土木事務所の佐藤雅史所長に受賞を報告。5月に東京で行われた表彰式には、河津元(げん)常務も出席した。
今回の受賞について河津元常務は「とても誇らしく思う。推薦してくれた県の皆さん、現場で長年頑張って頂いてる社員たちにも感謝したい」と話す。