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下田市長に松木正一郎さん 接戦制し2期目へ

再選を喜ぶ松木正一郎さん(写真中央)

再選を喜ぶ松木正一郎さん(写真中央)

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 任期満了に伴う下田市長選挙の投開票が6月23日に行われ、現職の松木正一郎さん(無所属)が2選を果たした。

支援者を前に男泣きをする松木正一郎さん

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 下田市長選挙は、現職の松木正一郎さん、元静岡県副知事の土屋優行さん、下田市議会議員の長友くにさんの3人が立候補していた。開票の結果、松木さんが5231票を獲得。土屋さんの4416票を上回り、当選を果たした。長友さんは638票を集めた。投票率は60.87%だった。

 下田市出身の松木さんは建設会社勤務を経て、1989(平成元)年に静岡県庁に入庁。景観まちづくり課長、下田土木事務所長、賀茂地域局副局長兼賀茂危機管理監などを歴任。2020年6月、前職の2倍以上の得票数で下田市長に初当選していた。

 長年混迷を極めていた市役所移転に道筋をつけたことや、下田随一の観光名所ペリーロード近くに廃虚廃虚となって残されている旧グランドホテルの取得など、一定の成果は残していたものの、1期目の大半をコロナ禍対応に費やさざるをえなかったことから「まだまだやりたいことがある」と2期目の出馬を決意。人命救助を最優先にした「攻めの防災」のほか、「新しい観光」の創出や、歴史的にアメリカなど海外とのつながりが深いことを生かした「グローカルシティーの推進」などを公約に掲げて選挙戦を戦った。

 同日22時ごろ、松木さんの事務所では当選確実の報を受けて歓声が沸いた。松木さんは「厳しい選挙だった。誰が勝ってもおかしくなかった」と話し、2期目に向けては「まず安全の基盤を作る。その上で街のにぎわい創出、文化を生かした観光など、街の本質的なブランド力向上に取り組みたい」と力強く話した。

 惜しくも当選を逃した土屋さんは「全て私の不徳の致すところ。街の皆さんに思いが伝わらなかったのは残念」と話した。

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