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下田「ポルトドレーヴ」が10周年 地元出身の店主が30種超のパン作る

「ポルトドレーヴ」店主の柴田浩人さん

「ポルトドレーヴ」店主の柴田浩人さん

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 下田の目抜き通り・まいまい通りにあるパン店「Porte d'un reve(ポルトドレーヴ)」(下田市一丁目)が6月11日で10周年を迎えた。

「ポルトドレーヴ」で販売するさまざまなパン(関連画像6枚)

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 店主の柴田浩人さんは下田市出身。高校卒業後に下田を出て、専門学校を経て埼玉でパン職人としてのキャリアを重ねていた。10年前、元々別のパン店があった同所を買い取ることになった柴田さんの父から「一緒にパン店をやらないか」と誘いを受け、それに応じる形で下田に戻った。

 店名の「Porte d'un reve」はフランス語で「夢の扉」の意味。ずっと自分の店を持つことが夢だったという柴田さんの、その夢の第一歩の店という思いを込めた。

 水色の看板や外装が目立つ店の外観のデザインは「明るいイメージの店にしたかった」という柴田さんの意向によるもの。入り口上部にある看板には、店のロゴマークを中心にさまざまな色や形の扉をあしらい、店名の「夢の扉」を表現している。

 8坪ほどの店内には、30~40種類ほどのバラエティー豊かなパンを並べる。「幅広い世代の人が気軽に買いに来られるよう、さまざまな種類のパンを、なるべくリーズナブルにそろえている」と話す柴田さん。「若い人にはハード系のパンを好む人も多いが、下田は年配の人も多いのでソフトなものを多くそろえている」とも。

 定番の「小倉あんぱん」や自家製クリームを包んだ「クリームぱん」(以上151円)、複数人で切り分けて食べられるサイズの「チョコブレッド」や「レーズンブレッド」(以上399円)に加え、牛乳を入れた柔らかい生地でヒジキの煮物を包んだ「ひじきミルク」(162円)などの変わり種パンも並べる。

 歩いて5分ほどの場所に住む常連客は「いろいろなパンがあるので選ぶのが楽しい。家族が帰省してくる時には特にたくさん買うが、子どもたちにも好評」と話す。

 店内での販売だけでなく、近隣の宿泊施設にパンを卸したり、河津町での「軽トラ市」などイベント出店にも積極的に取り組んでいる同店。「下田東急ホテルでは店の名前も出してくれているようで、『ホテルで食べておいしかったので買いに来た』という人もいる。今後も一生懸命パンを作っていくので、地元の人も観光客の人も気軽に立ち寄ってほしい」と呼びかける。

 営業時間は6時~18時。

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