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河津町で子どもたちと仕事人の対話会 仕事やキャリアを考えるきっかけに

森隆男さん・由美子さん夫婦(左奥)と対話する参加者たち

森隆男さん・由美子さん夫婦(左奥)と対話する参加者たち

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 主に10代の若者を対象に、地域で活躍する仕事人との対話を通じて仕事やキャリアを考えるイベント「What’s My JOB?」が5月29日、1万枚のレコードのある空間で地元食材を使った料理が楽しめる「Cafe & Records Delmonico's(デルモニコス)」(河津町谷津)で初めて開かれた。

1万枚のレコードがある「Cafe & Records Delmonico’s」でのイベントの様子

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 主催は河津町の地域活性を目指して活動する「河津を元気に!推進委員会」。代表の植田耕一郎さんは「自分は若い頃、世の中にどんな仕事があるのか、職業名は知っていても実際はどんなことをしているのか、よく知らなかったし、知る機会もなかった。若い人たちにはいろいろな仕事を知って、選択肢を狭めないで自ら人生をデザインしてほしい」と開催の目的を話す。

 当日は、小学6年生3人とその保護者2人、他に大人4人が参加。同店を経営する森隆男さん・由美子さん夫婦に植田さんがインタビューする形で、2人の生い立ちや飲食業に携わるようになったきっかけ、仕事の楽しさなどを集まった人たちに披露した。参加者からの質問にも応じ、和やかな雰囲気で対話が進んだ。

 森さん夫婦からは「最近は外国人のお客さまも増えている。言葉は分からなくてもコミュニケーションできるとうれしい。お客さまが楽しんでくれたとダイレクトに感じることができるのがこの仕事の醍醐味(だいごみ)」「リピートしてくれるお客さまがいるのが本当にありがたい。リピーターがまた別のお客さまを連れてきてくれて、つながりが広がっている」などの仕事のやりがいく加え、「なろうと思って努力すれば、何にでもなれる」「やり直しはいつでも利く」と子どもたちへのエールも送られた。

 参加した子どもたちからは「資格が必要だと知った」「将来の夢について、いろいろ考えたい」「成功しても失敗しても諦めないで頑張りたい」などの感想が聞かれた。

 「今後も月1回程度のペースで会を開いていきたい」と話す植田さん。「地域の仕事人を招いて、地元にもいろいろな仕事があることを知ってほしい。普段接している親や先生以外の大人と対話することで、多様な価値観にも触れてもらえたら」とも。

 次回は6月26日に開催予定。

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