観光客でにぎわう伊豆急下田駅で12月25日、稲生沢こども園(下田市立野)とひかり保育園(西中)の職員たちによるハンドベル演奏会が開かれた。同イベントは20年以上前から毎年行われていたが、昨年・一昨年とコロナ禍で中止を余儀なくされ、今年3年ぶりの開催となった。
駅の構内には開演前から演奏を心待ちにする人が多く集まった。各園に通う子どもや保護者や卒園生たちも集まり、久しぶりの再会を喜ぶ姿も見られた。ハンドベルの演奏が始まると、駅にいた観光客たちも足を止めて演奏に聴き入った。
曲目は「もろびとこぞりて」「ジングルベル」などクリスマスソング8曲。保育士たちが仕事が終わった後、残ってみんなで練習したという。
最後に演奏した「きよしこの夜」では、在園児や卒園児たちもステージに並び、ハンドベルの演奏に合わせて歌を披露。観客たちも一緒に歌い、駅構内はクリスマスソングに包まれた。演奏を終えた子どもたちは園長先生からお菓子を手渡され、笑顔で会場を後にした。
子どもを園に通わせているという母親は「毎年この演奏会を楽しみにしている。今年はハンドベルが聴けてうれしい」と話していた。
演奏会では「世界の困っている子どもたちのために何かをしてあげたい」という思いから、ユニセフ募金への協力も呼びかけた。