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下田「T.C.Dance Company」が15周年 記念発表会も

戦争を題材にした作品を披露する宮川幸子さん(写真左)

戦争を題材にした作品を披露する宮川幸子さん(写真左)

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 下田市で活動するコンテンポラリーダンス教室「T.C.Dance Company」が3月17日、設立15周年記念発表会を下田市民文化会館(下田市四丁目)で開いた。2歳~75歳の約70人がダンスを披露し、約300人の観客が訪れた。

T.C.Dance Company 集合写真(関連画像11枚)

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 2009(平成21)年に稲梓基幹集落センター(椎原)と龍巣院(箕作)を拠点にスタートした同教室。主宰するのは神奈川県出身の宮川幸子さん。5歳でモダンバレエを始め、後にコンテンポラリーダンスも学んだ。新国立劇場の契約ダンサーとして活躍した経歴を持ち、32歳の時に結婚を機に下田市に移住した。

 「表現の楽しさを伝えたい」と開いたダンス教室は次第に口コミで生徒が増え、中には学校には行けないがダンスを楽しみに通ってくる子どももいたという。現在は幼児から大人まで80人以上が通う。

 宮川さんは「今ではT.Cは一つのファミリーみたい。ダンスという共通の楽しみを持った仲間がいて、心身共に開放してリフレッシュできる。子どもたちにとって学校以外にも、いつでも帰ってこられるような居場所になれば」と話す。

 発表会の前半は幼児クラスから成人クラスまでの創作作品、後半は小~高校の卒業に当たる生徒たちの卒業作品と、過去の人気作品のリバイバル作品を披露した。時にはパワフルに、時にはしなやかに、生徒一人一人の個性に合わせた演目が終始、観客を楽しませた。特に小学生全員による「Ninja」では、体操選手の様なアクロバティックなダンスと小道具を用いた演出に、ひときわ大きな拍手が送られた。

 大学進学のため本年度で下田を離れる金指里菜さんは「ダンスを通して表現力の豊かさや感受性を磨くことができた。先生は技術的な指導はもちろん、生徒の長所を伸ばせるように寄り添って指導してくれる。楽しくて、あっという間の9年間だった」と振り返る。

 群馬県から孫の応援に駆けつけた伊藤洋子さんは「孫の出番以外も、全体を通して舞台演出が素晴らしく、観客を楽しませる工夫があって感動した」と興奮気味に話した。「先生自身のダンスも人柄もすてきで、生徒たちの憧れの存在として意欲的に取り組む様子が伝わってくる」とも。

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