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伊豆下田白浜蒸留所が第1弾商品 下田の青い海を表現したブルーキュラソー

下田の青い海を表現した「SHIRAHAMA Classic Blue Curacao」

下田の青い海を表現した「SHIRAHAMA Classic Blue Curacao」

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 地域の食材を生かしたクラフトリキュールを作る「伊豆下田白浜蒸留所」(下田市白浜)が現在、第1弾商品「SHIRAHAMA Classic Blue Curacao(シラハマ・クラシック・ブルーキュラソー)」の製造に取り組んでいる。

下田に移住してリキュール製造を主導する取締役の白井健太さん(関連画像5枚)

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 同蒸留所を経営するのは、東京でバー経営などに取り組むスタートアップ企業「Fame's(フェイムズ)」。約1年前から下田での蒸留所開設準備を進め、昨年10月30日にリキュール製造免許を取得した。下田に移住した取締役の白井健太さんが、蒸留所開設やリキュール製造を主導する。

 第1弾商品は「下田の青い海を表現したい」という思いを込めたブルーキュラソー。「伊豆で収穫されたダイダイを一つ一つ手作業で加工し、丁寧に香り成分を出すようにしている」と白井さん。市販されているブルーキュラソーのアルコール度数が20度台なのに対し、今回作るものは40度。「ブルーキュラソーは色付けのために使われることが多い。カクテルの味がぼやけない、しっかりとした味わいを目指している」という。

 伊豆産のダイダイを使うのには、味の良さに加えてフードロス削減に貢献したいという思いがある。熟したダイダイの需要のピークは正月で、そこを逃したものが多く廃棄されている。「加工品の幅を増やすことで、農家の人が一生懸命作ったものを少しでも救うことができれば」と白井さんは話す。

 さらに同社では、製造したリキュールを味わえる施設を下田の街なかに作ることも計画している。白井さんは「もともと民家だった建物を蒸留所にしているので、見学客を招くのが難しい。街なかの拠点ではお酒の試飲や購入はもちろん、下田観光の1つとして伊豆下田白浜蒸留所を訪れた感覚になれる施設にしたい」と話す。「オーダーメードリキュールの相談を受けられる場所にもなれば」とも。

 同社では第1弾のリキュール製造や街なかの拠点の開業資金を募るため、クラウドファンディングで協力を呼びかけている。期限は3月20日だが、リキュール製造を目的としていた目標金額は早々に達成し、現在は街なかの拠点の開業資金を募るネクストゴールに挑戦中。既に当初の目標金額の3倍を超える支援が寄せられている。

 「伊豆の作物を使った酒を作ることで、生産者の皆さんが豊かになることに少しでも貢献したい。それが土地の強さを高めることにつながるはず」と白井さん。「リキュールを通じて、下田や伊豆の魅力を、国内のみならず世界に伝えていきたい。ぜひ応援してほしい」と呼びかける。

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