下田市が主催する「『まちに馴染む』ワーケーションモニターツアー in 下田」が1月18日~20日に行われ、13人の県外在住者が市内ワークスペースを使った仕事やレジャーを体験した。
「美松寿司」4代目の植松隆二さんによる出張すし(関連画像8枚)
企画運営したのは、東伊豆と渋谷を拠点に地方創生に取り組む「micro development」(東伊豆町稲取)。同社は首都圏のオフィスワーカーと伊豆をつなげる事業にも取り組んでおり、昨年6月には東伊豆町で「伊豆navi」を活用したワーケーションモニターツアーを開いた。
ツアーに参加したのは13人。40~50代の個人事業主が特に多く参加した。参加者には上限1万円で交通費も支給したほか、バスのフリーパスやレンタル自転車も用意。ワーケーション施設「WORK×ation Site 伊豆下田」(下田市三丁目)を主な拠点としながら、市内ワークスペースでの仕事や、満開を迎えた「水仙まつり」での息抜きなど、思い思いの3日間を過ごした。
初日の夜には、地元の老舗すし店「美松寿司」(二丁目)4代目の植松隆二さんによる出張すしを囲んで懇親会を開催。参加者同士のほか、下田のさまざまな分野で活躍する人たちとの交流を楽しんだ。
2日目午後は、市内農家と下田市の福井さんの案内で、希望者を対象とした農園体験会を開催。果物の袋がけ作業などを手伝った。
ツアー参加者からは「東京での生活にモヤモヤしていた。これからの生き方や仕事の仕方のヒントになった」(40代男性)、「下田に来たのは初めてだったが、知れば知るほど興味が湧いた」(50代女性)、「とても楽しく思い出に残る体験だった。また下田にワーケーションで訪れたい」(50代男性)などの声が聞かれた。
イベントを終え、micro developmentの鈴木雄大さんは「ワーケーションにハードルを感じていた人を一歩後押しするきっかけになったのでは」と手応えを話す。「参加者からも前向きな感想をもらっている。今後も下田のみならず伊豆半島を盛り上げていきたい」とも。
同社では今後もデジタルサービス「伊豆navi」と連携し、伊豆のさまざまな場所でのワーケーションへの取り組みを継続していくという。