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下田商工会議所「ぺるりん義援金募金」 伊豆半島から能登半島へ支援呼びかけ

下田商工会議所が「ぺるりん義援金募金」を開始

下田商工会議所が「ぺるりん義援金募金」を開始

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 下田商工会議所(下田市二丁目)が1月17日、能登半島地震の被災地を支援するため「ぺるりん義援金募金」を始めた。開始初日には、下田のご当地キャラクター「ぺるりん」自ら、朝から街頭に立って募金を呼びかけた。

協力者全員に配られる「ぺるりんサンキューカード」

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 同募金は、下田商工会議所でぺるりんのキャラクター運営を行う「ぺるりん運営委員会」が中心となって企画したもの。同会議所としての募金活動は初の試みとなる。商工会窓口と銀行振り込みで募金を受け付け、協力者全員に特製の「ぺるりんサンキューカード」を進呈する。3,000円以上募金した人には期間終了後、石川県のご当地キャラクターとぺるりんをコラボさせてデザインしたオリジナルグッズを進呈予定。

 ぺるりん運営委員会メンバーで同会議所常任理事を務める佐藤潤さんは「能登半島と伊豆半島、同じ半島同士で抱える問題は酷似している。石川県にもご当地キャラクターの仲間はたくさんいる。ぺるりんというアイテムを使い、何かできることはないかと考えた」と話す。

 募金開始初日には朝からぺるりんが商工会議所前で募金を呼びかけ、その姿に足を止めた人たちは思い思いの金額を募金箱へ投入した。車を止めて降りて募金する人や、一度自宅へ戻ってお金を持参する人の姿も見られた。募金後はぺるりんとの触れ合いを楽しむ人、被災地に親戚がいる不安を会議所職員に話す人などさまざまで、通りかかった校外活動中の小学生の一行がぺるりんを取り囲み担任教諭が記念写真を撮る場面もあった。

 同会議所副会頭でぺるりん運営委員会会長の辻村徳和さんは「震災のことを各人が自分事として受け止めることが大事。災害ではあるが、これをきっかけに半島同士で有益なご縁を結べれば」と思いを話す。「子どもたちが『共助』の考え方を身につけるのに、キャラクターは取りかかりやすいツールとなり得る。市内の教育機関も巻き込み、緩くとも息の長い活動ができたら」とも。

 募金は3月31日まで。集まった義援金は日本商工会議所が実施する「令和6年能登半島地震・災害義援金募金」へ全額送る。

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