下田芸者による「新春祝いの舞」と下田太鼓伝統保存会による演舞が1月1日~3日、里山の別邸・下田セントラルホテル(下田市相玉)のコンベンションホールで宿泊客向けに披露された。
同ホテルで正月を祝う下田芸者の舞は今年で4回目。今回初めて下田太鼓とのコラボレーションとなった。角田桂喜支配人は「当ホテルは今年で創業42年。四季折々に特色ある非日常的な企画をお客さまに楽しんでいただきながら、50周年を目指して日々まい進していく」と意気込みを見せる。
朝食ブッフェの会場で行う同イベントでは、宿泊客たちが思い思いに食事を味わいながら華やかな舞台を楽しんだ。
下田芸者は徳川家康と縁ある「岡崎」、江戸端唄(はうた)の一つ「梅は咲いたか」、茶所静岡にちなんだ「ちゃっきり節」をテンポ良く披露した。出演した「下田芸者置屋 桝家(ますや)」代表の桝家奈美さんは「梅はもう咲いてしまったが、桜の時期はこれから。ぜひ伊豆の春を愛(め)でていただきたい」とあいさつした。
続けて出演した下田太鼓伝統保存会は、正調から「さん切り」「たかどろ」、おはやしから「かごまり」「たけす」の計4曲を演奏。勇壮さと軽快さを併せ持つ下田太鼓の音色を会場いっぱいに響かせると、写真や動画を撮影する宿泊客の姿も多数見られた。
同保存会メンバーで下田市観光協会職員の進士正寛さんは「下田には江戸時代に生まれた伝統芸能が長く息づいている。今回はその2つが競演できる機会となり有意義だった」と振り返る。